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2016年09月28日

僕の周りで「気分が爽快になった」と話題のサプリ

みなさん、こんにちは。カウンセラーの佐原です。

今日は「気分が爽快になった」「うつっぽさが消えた」と、私の周りで話題になっているサプリを紹介したいと思います。


私はカウンセラーという仕事柄、うつ改善や晴れやかな心で生きられるように様々な情報を集めていますが、

時にはクライアントさんの方から教えてもらうこともあります。

「うつ的な気持ちが急に晴れたんです。」

「え? 何かされました。」

「それが…、あるサプリを飲んだら一気に心が晴れて楽になったんです。」

というようなことがあれば、それが何なのか聞いて、必ず自分でも試すようにしています。

そして、効果を感じれば、同じような症状に苦しんでいるクライアントさんで役立ちそうな方にはご紹介するようにしています。


そして、最近、特に効果が高く、

心や感情の問題はクリアしているのに、何かあと一歩のところで心が晴れないな…と、感じてらっしゃった方が楽になったサプリがあります。

それが、こちらです。

『Renew Life, 究極のフローラ, 超強力, 1,500億 , 30ベジタリアンカプセル』
http://jp.iherb.com/Renew-Life-Ultimate-Flora-Mega-Potent-150-Billion-30-Veggie-Caps/57480

乳酸菌のサプリです。


最近では脳内物質のセロトニンが、大半は腸で作られているということが言われるようになりました。

セロトニンとは心の安定に必要な脳内物質で、うつ解消の鍵となる物質だと言われています。

そのセロトニンが脳内で合成されるのかと思ったら、大半は腸で作られるのだといいます。

だから、腸が整っていることが、その人の精神の安定に非常に大きな影響があるのだと。


一方で、腸で作られたセロトニンは脳内で使われるものとは別との主張もあるそうですが、

私は実証主義というか、理論よりもやってみて効果があるかどうかを大切にしています。


その上で言うのですが、私にそのサプリを紹介してくださったクライアントさんの

「飲んだら翌日には、気分が変わった」という声や、クライアントさんの友達にも効果があって話題になっている点。

私も飲んでみて、翌日には快便であったこと、(私はもともと気分は爽快なので、精神的な変化はそれほど感じられませんでした)

他にも、うつで心理的なブロックは解消していながら、今ひとつ心が晴れないというクライアントさんに試して頂いた結果を見ても、

腸を整えると、気分が晴れて心が安定するというのは、間違いないと思っています。

腸=精神

と考えても良いと思います。


以前、私がもっと精妙なスピリチュアル系の世界にいた時は、心の波長を高く保つためには腸をいかに綺麗にデトックスしてあるかが大切だと言われていました。

私の実感としてもその通りで、例えば肉を食べることが続いて便秘気味になると、私は意識の明晰さが無くなりカウンセリング際の感受性やキレが落ちるので、

腸のコンディションには普段から気を使っています。


ということで感情的には解消したはずなのに、何か今ひとつ気分が晴れないな…という方。

特に食生活が乱れていたり、便秘や下痢気味の方。

腸のあたりに詰まった感覚がある方は、このサプリをお勧めします。

他の乳酸菌サプリでは効果を感じないのに、このサプリでは効果を感じるのは、

含有量が圧倒的に多いのと、胃で消化されずに腸まで届くカプセルに秘密があるようです。

30日分(30カプセル)で6000円弱で、少々高めですが、

オススメは最初の1週間は毎日飲んで頂いて、それ以降は週に2回くらいに減らしてください。

火・金とかでいいです(笑)


それでも十分に快便(!)が続き、腸も心も爽快感が続きますし、コストも下げられます。


『Renew Life, 究極のフローラ, 超強力, 1,500億 , 30ベジタリアンカプセル』
http://jp.iherb.com/Renew-Life-Ultimate-Flora-Mega-Potent-150-Billion-30-Veggie-Caps/57480

紹介コードを使って頂くと、500円引きになります、紹介した私も500円引きになり、更に500円が寄付されるそうです。

Win-Win-Winって、アメリカ人の考えることは凄いですね。

良かったら使ってください。

『MHC453』

と入力していただくと、500円引きになります。

腸を整えて、晴れやかで清々しい心を作りましょう。


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posted by さはら at 17:32| Comment(0) | うつに効果がある療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月21日

原因不明のうつ症状の本当の原因

みなさん、こんにちは。カウンセラーの佐原です。

今日は、いつか書かなければ…と思いつつなかなか気が進まずに先延ばしになっていた、

「原因不明のうつ」の本当の原因について書きます。

ちょっとびっくりされるような内容を含むかもしれませんが、心理療法の現場で日常的に起こっていることです。

カウンセリングの当日にこんな話をするよりは、事前にちょっと知識を持っておいて頂いた方が良いと思って、書くことにしました。

柔らかい心で、読んで頂ければと思います。


前回、前々回と書いてきたように、

うつの原因はいくつかあり、それを見極めて対処していくと、人生が変わるくらいに大きな改善を起こすことができます。

それくらいに、今の心理療法は的確に原因から解消していくことができるようになっています。

ですが、そうなってくることで、逆に見えてくること。実感することがあります。

それは、的確に原因から働きかけているのに、なぜか良くならない人がいるという事実です。

あるいは、何割かのクライアントさんは、これといった原因が無いままにうつになっているということです。

産業トラウマもいじめ後遺症も無い。親子関係も良好で特に問題となるビリーフ(信念)も見つからない。

あるいは見つかったとしても、その原因の割には落ち込みや恐怖感が大きすぎる。

この人には一体何が起こっているのだろうか?

というケースが一定数あるのです。


こういったケースは病院では「大鬱」と呼ばれたり、遺伝的な問題だとされ、生涯に渡って薬を飲むことで対処していくことになります。

ですが、それではあまりに希望が無いので、何か解決の糸口が見えればと私のような民間の心理療法家のところに来られる方が多いわけです。

そして、最近ではこういった原因不明のうつも解消できるケースが増えてきました。

それは以下のような方法で解消されました。


・自分の上に流産で生まれてこなかった兄弟の存在があることを知って、その子の存在を自分の兄として家系に取り戻すセラピーをした。

それによって、自分が生きて幸せになって良いと思えるような、晴れやかな気分になり、生きる意欲が生まれ、長年の抑うつ感が消失した。


・自分のルーツが韓国にあることを親の代からずっと隠していたが、それを心理的に受け入れ、セラピーの中で韓国とのつながりを取り戻した。

それによって、自分が身体に入っていないようなフラフラした感覚が無くなって、身体の内側から力が湧いてきた。原因不明の不安定さやうつが消失した。

・戦争を体験した祖父の恐怖をセラピーで直視して、自分のものではない恐怖感を祖父に返した。

それによって原因不明だった世の中の怖さ、人の怖さ、社会不安障害が消失した。


・ひどい別れ方をした過去の恋人との関係性をセラピーで見直して、相手の心の痛みと自分の罪を直視した。

原因不明の不眠や胸のざわつきがなくなり、穏やかな心が取り戻された。

・過去に中絶したことをテーマにセラピーした。

原因不明だった不定愁訴や死にたい衝動が消失した。


などなど、他にもたくさんの種類がありますが、


これまでの心理の世界で原因と言われていた個人の感情や個人の歴史を超えたところに、うつの原因があることが分かってきたのです。

個人的無意識(私が生まれて現在までの出来事や、信念、未完了の感情)

に原因がない場合は

集合的無意識(家系が体験した事件やトラウマ、死別した人とのもつれなど)

を見ていくと、本当の原因が見えてきます。

そして、それを癒やすと、自分の心が自分のあるべき場所にあるような安定感を取り戻すことができます。

多くの場合はその後に、その歪みから生み出した個人的な心の傷も癒やす必要がありますが、

通常では不可能だった原因不明のうつの解消が可能になっています。


こういったケースも扱えると、とても深いレベルでの本質的な解決を期待できますので、

以下のリストに心当たりのある方は、カウンセリングに来られた際に一言お伝え下さい。


・家系の中に早くに亡くなった人がいる。

・家系に中絶や流産、死産などで亡くなった人がいる。あるいは自分が中絶や流産を経験した。

・隠し子など、家系の中に除外された人(心理的に無かったことにされた人)がいる。

・祖父母に過酷な戦争経験をしている人がいる。

・自分の家系の存続のために被害を被った人がいる。犯罪の加害、先祖が海賊をしていたなど。

・家系の中の誰かの離婚や再婚、養子縁組など。

・過去の恋愛や婚姻関係において未完了を残している。

・親や先祖が他者を犠牲にして不当な利益を得た(奴隷制度、略奪、闇市など)

・国籍が日本ではない。

以上。

これらに当てはまるとして、それが本当に今のあなたの症状に影響しているのかどうかはもう少し深めて見る必要がありますが、(影響していないケースも多々あります)それを見極めて、必要であればセラピーで扱うことができます。

それは場合によっては自分だけではなく子供や孫、そして不思議な事に時には兄弟や両親など、家系全体に何かしらの良い変化を及ぼすことがあります。

不思議なことですが、私達の心というのは自分のものだけではなく互いに影響しあっているものなのです。

そのレベルから見てみると、これまで原因不明だとされたものの本当の原因が見えてくるかもしれません。


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posted by さはら at 10:06| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

うつが根本から解消するとはどういう状態か

みなさん、こんにちは。カウンセラーの佐原です。

夏真っ盛りで猛暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

外は晴天が続いていますが、このブログをお読みの方の中には、今、苦しいうつの最中で、

この状態がいつまで続くのか…。

本当に解消できるのだろうか…。

と、解消のイメージが全く見えないまま、不安になっている方も多いかと思います。


そんな苦しみの最中にいらっしゃる方には、まずうつの解消のイメージを持っていただくことが、大きな救いとなります。


そこで、今日は今の心理療法の最前線で、実際にどのようにうつが解消されているのか、そのメカニズムをお話ししたいと思います。

うつ解消のイメージが掴んで頂くと、それだけでも心が軽くなるものです。


******

うつにはいくつかの種類があります。


でも症状は似ているため、病院ではどれも同じ「うつ」と診断されてしまいます。

ですが、うつになっている原因が違うので、それぞれに違う処置をしなければ本当の意味では改善していくことはありません。


まず、いくつかあるうつ症状の内の1つが、前回の記事に書いた、『産業トラウマ』です。

仕事でトラウマレベルの大きなストレスを受けることで、会社や人が怖くなっている状態です。


トラウマ処理(身体から恐怖エネルギーを抜き取る)をすることで、うつ症状は解消していきます。


正確に言うと、この処理をすることでようやく神経が休まり、

睡眠や休息が機能するようになり、

栄養を摂取するようになり、

身体が心身の回復にエネルギーを回すようになります。


逆に言うと、この処置をしないと、

身体は回復にエネルギーを回さずに、敵(恐怖の対象)に身構えることにエネルギーをさき続けます。

ですので、寝ても疲れが取れないし、数ヶ月休職してもなかなか回復している実感が持てないのです。

まずはトラウマ処理が必要なのですね。


そして、もう1つのうつ症状が、過去の親子関係から来ている不都合な信念(ビリーフ)によるものです。


例えば、「存在してはいけない」というビリーフを持っている人は、

それでもなんとか自分の存在を許してもらおうと、

過剰に人に好かれようとしたり、

仕事を請け負い過ぎてしまったり、

仕事を完璧にしようとすることで、疲弊してしまいます。


その結果、過労からうつになるのです。


それを改善するにはカウンセリングや認知療法を通じて

・仕事を断れるような考え方をしようとか、

・完璧じゃなくても良いと考えようとか、

・人に嫌われることも受け入れよう

などと、自動思考を変えることが今の世の中の一般的なうつ改善方法です。


ですが、やってみた方は実感されると思いますが、これはまず上手く行きません。


カウンセラーにそう考えろと言われても、頭で分かっていてもそう考えられなくて苦しい…。

そう訴える方が非常に多いのです。

ではなぜこういった考え方の修正が上手く行かないのでしょうか?


それは、完璧主義や、仕事を断れないなどの信念は表面の「考え方」にすぎないからです。


表面の考え方を変えて、無理に仕事を断るように努力すると、その奥に隠れていた

「無価値観=存在してはいけない」

という信念が恐怖を発動させて、余計に苦しくなるのです。

人によっては死にたくなったり、震えるほどの恐れが出てくることもあります。

本当に癒さないといけないのは完璧主義や気を遣う考え方ではなく、その奥にある「存在してはいけない」という信念とそれに伴う大きな「恐怖感」です。

それを解消するとどのようになるかというと、以下にクライアントさんの声を引用します。

***以下抜粋***

他の人は殆ど残業をしていましたが、私は定時になったら、「お先に失礼しま〜す(^O^)/」と帰ってきました。

今までなら、自分は暇で、他の人が業務過多で死にそうになっていたら、「何かしなきゃ。何かしなきゃ」と、私自身が生きた心地がしませんでした。

以前の自分なら、残業している人の仕事を何か手伝おうと、必死になっていたと思います。

今は、「私に手伝えることがあるなら手伝いたい」、とは思いますが、以前のようないたたまれなさは、1/100くらいに減りました。

定時で帰るときも、以前なら自分だけ帰るなんてとてもできませんでした。

「他の人はどう思っただろう」と不安でたまらなくなったり、自分が悪いことをしている気がしたり、事務所に居場所がないような恐怖を感じたりしていましたが、こちらも、以前の1/100くらいに減りました。

自分がこんなにも変わる日が来るなんて、こんなに楽に生きられる日が来るなんて思ってもいませんでした。

********

無理して考え方を変えているのではなく、頑張って断るのでもなく、

自然に気を遣う必要がなくなっているのです。


あまりに自然な変化なので、人によっては自分が気を遣わなくなっていること自体に気づかないこともあるほどです。(実際とても多いです)


本当に本質的な変化というものは、それほどに自然なのです。


こういったケースのセラピーでは、うつを改善することを通じて、性格(だと思っていたもの)が変わります。

その結果、生きることがとても楽になります。

ですので、その後に続く人生のことを考えると、非常に価値のある変化となります。

こういう言い方が許されるのであれば、この変化、生き方の根本改革こそが、うつが与えてくれたギフトということもできるかもしれません。

うつの原因となる信念(ビリーフ)はこの「存在してはいけない」以外にもいくつかの種類があり、

それによって悩みの種類も違っています。

失恋でうつになるケースと、仕事の過労でうつになる人では、問題となる信念が違うのです。

>>代表的なビリーフのチェックリストはこちら

セラピーでは、クライアントさんのお話を伺いながら、どの信念が隠れているのかを掘り下げ、それを原体験から根本的に解消して行きます。

それによって、これまでの自分の感じ方や反応が変わり、心の負担が楽になり、うつを再発することは無くなります。

以上がうつの根本解決のイメージです。

ちゃんと変化する道があるということを知っておいてくださいね。

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タグ:うつ克服
posted by さはら at 13:16| Comment(0) | うつに効果がある療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月17日

あなたのうつは産業トラウマかもしれない

みなさん、こんにちは。心理療法家の佐原です。

話を聞くだけのカウンセリングではなく、実際に心身に変化を起こすための心理療法を施して、症状の解消を導いています。

うつ専門のこのブログは久しぶりの更新になります。

(無駄な情報を増やすことで、本当に有益な情報が埋もれてしまわないように、更新は必要最小限にしています)


今日は特に働く男性に多い、うつの特徴的な症状と回復のイメージをシェアしたいと思っています。

30代40代の働き盛りの男性に多いのですが、このような特徴のある症状を訴える方がいらっしゃいます。


・喉の辺りが詰まって声が出しにくい。

・会社に行くのが怖い。日曜の夕方になると憂鬱になる。

・踏ん張りが訊かなくて頑張ることができなくなってきた。

・仕事や責任を全て放り出して逃げ出したくなる。

・職場の周りの元気な社員の声などが怖く感じたり、音に敏感になっている。

・満員電車が怖い。

・睡眠障害(不眠や中途覚醒など)の傾向がある。


などなど。


特に対面でカウンセリングしていると、喉のあたりの詰まりがとても特徴的で一瞬で分かります。

ご本人さんは「朝起きられない…。」とか、「身体がだるくて仕事が進まない。」といったことを訴えていらっしゃいますが、

その喉の詰まりや震えるような声を聞いていると、本人さんの身体はまた違ったことを訴えているように感じます。

それは


「怖い。怖い。怖い。逃げたい。」

そう訴えています。


ですので、ご本人さんの主張は受け止めつつ、私達カウンセラーが探らなければならないのは、

いったい彼はどんな恐怖に晒されたのか?

という点です。


それを探っていくと、やはり思い当たる場面が出てきます。

失敗すると大問題になるようなプロジェクトに携わっていて、大きな責任を背負って時折、肝が冷えるような恐怖を感じながら頑張ってきたと言います。

これではっきりしました。

彼の心身に現われている症状は「うつ」というよりも、恐怖に晒され続けたことによる「トラウマ」なのです。


【仕事によるトラウマ】


トラウマというと一般に、暴力や事故などのショックを受けた時に起こる反応だと思われがちです。

確かにその通りで、事故の衝撃が癒やされずに身体に残った状態がトラウマです。

では、特に事故や暴力などの怖い出来事も無いのに、トラウマになることがあるのでしょうか?

そこが盲点になっています。

例えば想像してみてください。


・夜に歓楽街で酔っぱらいの集団に絡まれて殴られた。


こういったケースは怖いですし、殴られた衝撃は残りますね。これだと非常に分かりやすい。


では、この殴られる場面と次のような場面と比べると、どちらが怖いでしょうか?


・課長である自分の課のミスによって会社に数億の損失が出るかもしれない。


・大手銀行のシステムを4月1日で一新するためにプログラムを組んでいる。もしミスや障害が出たら新聞に載るようなレベルかもしれないし、その損失や社会的影響の大きさははかり知れない。


・空港の管制官をしているが英語で飛び交う情報をキャッチしなければならない。もしミスがあったらどうなるのか、その影響の大きさは想像を超えている。


いかがですか?

先の、酔っぱらいに殴られるケースと比べてどちらの方が恐ろしいでしょうか?

多くの方は後の3つのケースの方が怖いと感じるのではないでしょうか。


ポイントは、酔っぱらいに殴られるケースと違って後の3つは、

どれほど大きな影響が出るのか、自分の想像を超えている点です。

恐怖というものは想像力の中に宿ります。

更に言うと、自分の想像の限界を超えた何かがあると思う時、恐怖は最も力を持つのです。


酔っぱらいに殴られても事故に会っても、それはもう想像の入り込む余地の無い、単なる出来事です。

だから、身体は出来事を過去として完了させ、今の癒やしに集中できます。


でも、先の3つのケースなど、本当の「最悪」がどれほどのものか測ることができないので、想像がどんどん膨らんでいき、重圧としてのしかかってきます。


特に「人に迷惑をかけたくない」という思いの強い真面目な方にとって、

自分のミスでどれほどの人に迷惑をかけるのかと考えると、それは震えが止まらないほど大きな恐怖なのです。


余裕の無い職場で、周りの皆も捌き切れない仕事量を殺気立ってこなしている時に、自分のミスで皆の仕事を増やしてしまったら…。

そう思うと恐ろしいものがあります。

彼らはその時のことをこう表現します。


「死んだ方がよほど楽だと思いました」


ミスをして多くの人に迷惑をかけることの恐怖は、自分の死の恐怖よりも大きいのです。


言い方を変えるとこうなります。


『この時代の仕事は、死を超えるほどの恐怖と直面するリスクがある。』


私はこの時代の仕事によって受ける巨大すぎる恐怖。それによって発症する心身症状を『産業トラウマ』と呼んでいます。

「うつ」として扱っていく中では解消されなかったものが、「トラウマ」として扱っていくことで、症状が消えていきます。


そして、この症状の本質的な解消には、更にその先があります。

それは

その恐怖を乗り越えられる人もいる中で、なぜあなたはトラウマ化したのだろうか?

と掘り下げていくと見えてきます。


心理的責任を負い安い傾向だったり、元々持っている自己重要感の低さだったりします。

つまり、解決のイメージはこうなります。

まず最初に身体にの残った恐怖(トラウマエネルギー)を解消して、トラウマ処理をする。

 ↓ ↓ ↓

ダメージを受けやすい心理的傾向を解消するための心理療法を施す。



これが大きな流れで、そのプロセスの中に、

心身を休めるための休息や

運動療法や、

栄養療法、

現実的な環境改善、必

要であれば薬物の投与などが、補助的に入ってきます。

ですが、一般的なうつ治療はその補助的なことだけで本質が抜けているために、治療に何年もかかりかつ再発のリスクを残してしまうのです。


以上です。

トラウマ処理→心理的傾向の変化。

これを本質的なうつ解消(実際には産業トラウマの解消)のイメージとして持っていていただければと思います。


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posted by さはら at 14:40| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月25日

再発するうつと再発しないうつはどこが違うのか?

みなさん、こんにちは。
長らくご無沙汰しておりました。

相変わらず忙しくカウンセリングの日々を過ごしております。

今日は私のカウンセリング経験から、うつが治るとはどういうことか? ということをテーマにお話ししたいと思います。

医師によっては「うつは治らない病気だ!」と主張する人がいたり、うつの本を読んでも「治る」ではなく「寛解する」と表現されていたりします。

寛解とは、根本原因から病が消え去ったというより、症状が見かけ上は消失した状態を言います。

となると、うつは症状が姿を潜めるだけで、根本的には治らないのか?と不安になってしまいますね。

実際に一回目のカウンセリングでそういう質問をされるクライアントさんが非常に多いものです。

「医者からうつは治らないから…と言われましたけど、本当に治るんですか?」と。

権威ある医師からそう言われると不安になって当然ですね。

ではうつは本当に治るのでしょうか? 医師がうつを治らない病気と言うのにはどういう理由があるのでしょうか?

そしてうつが根本的に治るとすれば、それはどういう状態なのでしょうか?


【根本原因はそのままでは?】


ここではAさんのケースでお話ししましょう。

Aさんは、会社で仕事を振られると断ることができずに、どんどん仕事を抱え込んでしまうパターンにはまっていました。

人に仕事を振ることも苦手で、一人で多くの仕事を抱え込んでは遅くまで残業する日々が続くようになり、どんどん疲れを溜め込んで行きました。

そして、ある朝、目が覚めると身体が布団に張り付いたように重く、起き上がることもできなくなっていることに気付きました。

病院で診察を受けると、うつと診断されました。

その後2ヶ月間会社を休職したことで、徐々に不安や不眠も治まって来ました。身体のダルさも抜けて動けるようになって来ました。

体調的にはそろそろ復職しても良い気がするのですが、「でも復職したらまた再発するのではないか?」という不安が拭えません。

それはそうですね。

うつが治ったと言える理由に、休養を取ったという理由しか無いわけですから、

休養が終わって、また忙しい職場に戻ると同じようなうつ症状が戻ってくる可能性が高いのは当然かもしれません。

本当の原因が取り除けていないのです。

では本当の原因を取り除いて、うつが治るとはどういう状態を指すのでしょうか?


【うつの根本原因】


Aさんの場合は、なぜ仕事を人に振ることができないのか? なぜ仕事を断ることができないのか? という所を掘り下げていくと、うつの原因を作っている信念が見えてきました。

それは「人の役に立っていない自分には価値が無い」という信念です。

これは殆どの場合、幼少期の家族関係によって形成されます。

こういった信念があると、いくら上司から「無理なら仕事を断っても良いよ」とか、「他の人に振っても良いよ」と優しい言葉をかけられても、それができません。

頭で分かっていてもできないのです。

仕事を振ることで感じる「役に立っていない自分の無価値観」というものは強烈なストレスで、それを味わうくらいなら自分で仕事をすることのストレスの方が楽なのです。

仮にそこで勇気を振り絞って仕事を断ったとしても、

胃がギュッと締め付けられるような申し訳無さと、役に立ってないと思われているのではないか?という不安を感じ続け、

やがては自分がその職場にいること自体が申し訳ないような気持ちになって、苦しみだします。

そして、またうつを再発してしまうのです。

仕事を自分で抱え込んでも過労でうつになり、だからと言って仕事を断ってもうつになる。

つまり、どっちを選んでもダメなのです。これがうつが再発するメカニズムです。

うつの原因を取り除けていないのです。

病院で処方される薬で、心の奥深くの信念の問題を解消できるはずもありません。

症状をぼやかすことはできますが、そのためには薬を飲み続けなければなりません。

その結果、20年近く薬を飲みつづけたのに、薬を止めるとやっぱり不安定で、結局何も解決していない…と訴えるような人が増えるわけです。

これが『うつは治らない病気』と言われる所以です。

ではどうすれば、根本的な解決に行き着くことができるのでしょうか?


【根本的に治るとはどういうことか】


私は長年うつ治療の方法を模索する中で、いろんな療法を扱って来ました。

認知行動療法、催眠療法、マインドフルネス、ゲシュタルト療法、気功、EFT、解決思考アプローチなどなど。

そんな中でうつ症状自体を手っ取り早く和らげるには、フォーカシングや催眠療法などが効果的であることがわかりました。(それらの心理療法は全国どこででも自宅で取り組めるようにCDプログラムにして提供して、大きな反響を頂きました。)
>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

このCDプログラムによって、ひとまず苦しい不眠を解消したり、わだかまっている感情を解消したりして、休養の効果を数倍に高めて回復させることはできるようになりました。

そして更に二度と再発しないようなうつの根本解決には、先にお話したような、無意識が持っている信念体系を改めるような心理療法が最も効果が高いことに気付きました。

そこで最近は、ゲシュタルト療法の流派の1つである再決断療法を使うことが多くなりました。

先のAさんの例で言うと、「役に立っていない私には価値がない」という信念を作った家族関係をさかのぼり、再決断することで、この信念を破壊するのです。

この療法が非常に効果的で、

仕事を断っても人に仕事を振ってもミスをしても、「私には価値がある」という、根本的な安心が感じられるようになります。

職場の中で常に心の奥底には「自分は認められている」という安心感を感じていられるようになるのです。

これがうつが根本的に解決した状態です。

それはうつを発症する前よりも生きやすくなるという成長の道です。

うつの原因となるような信念は20種類以上ありますので、これはお一人おひとりお話しをうかがいながら過去を探っていくしかなく、残念ながらCDのプログラムのようなことはできませんが、

お電話でのセラピーでもある程度は可能です。(できれば、カウンセリングルームにお越しいただければと思います。)

うつ改善への道を、うつ以前の自分よりも生きやすい自分になるための、人生の改革の時間としてください。

今あなたを苦しめているうつを、本当のあなたに戻っていくためのきっかけにして欲しいのです。

そして実際に、そのようなメッセージとしてうつ症状はあるのです。

「ここから先は、あなたの中の信念を見直さないと進めませんよ。」

「あなたの中に不具合を起こす信念がありますよ。見直してください。」

あなたのうつ症状はそう教えてくれているのです。

あなたも、あなたのうつ症状のメッセージに従ってみてください。


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posted by さはら at 19:49| Comment(0) | うつに効果がある療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月28日

うつ回復のカギは警戒プログラムをOFFにすること

みなさん、こんにちは。

今日はうつからの回復期間を大幅に短縮する方法をお伝えします。

例えばうつにはこんな症状があります。

・夜に眠ろうとしても眠れない。

・休んでいるのにうつの原因になった出来事ばかりを繰り返し考えてしまう。

・やっと眠れたと思ったらうつの原因の出来事が夢に出てくる。

・外出すると周りの人に意識が行って、人が怖いと感じる。


これらは典型的なうつ症状ですね。病院に行くと抗鬱薬を出されて休養するように言われます。

しかし現実は、休養してもなかなか夜は眠れませんし、嫌な記憶が頭から離れません。

「このままでは治っていく気がしない…」とご本人も直感でそう感じるようです。「もっと他に何か方法があるのではないか…?」と。

そして、それはまったくその通りなのです。

【「うつ」という見方を手放してみる】

先に見た症状に対して「うつ」とレッテルを貼ってしまうと、そのような病気が存在しているかのように思えて、実際に起こっていることが見えなくなってしまいます。

私はクライアントさんが病院で「うつ」と診断されていようが「強迫性障害」と診断されていようが、一旦はそのレッテルを手放して、その人に起こった出来事と反応を丁寧に見るようにしています。

すると、そこに起こっているのは「うつ」という病ではなく、人間の正常な反応だということが見えてきます。

先にあげた症状もそうです。

眠れないという症状も、嫌な記憶を忘れられないことも、人が怖いことも全て、身体が自分の安全を守るための「警戒プログラム」を発動している状態、つまり人間にとって正常な、「機能」なのです。

人間の身体はそのようなプログラムを備えているのです。

外敵から襲われて強いストレスがかかった瞬間に、身体は一時的に心拍数を上げ、筋肉に血液を送り込み、敵と戦える(あるいは逃げられる)状態を作り出します。

その際に頭で考えていたら反応が遅れて敵に襲われてしまうため、脳の血液は最低限に抑えられ頭の中は真っ白になり、その分、筋肉に力が入ります。

そしてそのプログラムが発動している間は、身体は眠ろうとしません。

眠っている間は敵に襲われるリスクが高いからです。

仮に眠っても原因となった出来事が夢に出てきます。

「敵に警戒せよ!危険だ!」と訴えているのです。

外に出ても周りの人ばかりに気が行ってヘトヘトになります。

「近くに敵がいるかもしれないぞ!」と自動的に神経を研ぎ澄ませてくれているのです。

つまり、これらの症状は「うつ」という病ではなく、危険な環境で生き抜くための警戒プログラムなのです。

ですから、この状態になった時にまず必要なのは、休養を取ることではなく、ポジティブ思考を身につけることでもなく、警戒プログラムをOFFにしてあげることなのです。

そして、OFFにした後はしっかりと休養を取り、必要であれば薬に頼れば良いわけです。

プログラムが発動している間は、いくら休もうと思っても身体は敵を警戒しているので、神経は過敏で筋肉はこわばり、非常に疲れます。

いくら家でゆっくりしても休めた気がしないのはそのためです。

しっかりとプログラムをOFFにしてから休むことで、うつ回復への期間を大幅に短くすることができます。

では、どうすればオフにできるのでしょうか?

ここが私たち心理療法家がサポートしている部分ですが、心理療法の中で、イメージや身体を使って原因となった出来事に対処するのです。

人によって敵は様々ですが、しっかりと敵に勝った(あるいは逃げ切った、もしくは対処した)と身体に理解させるのです。

戦いは終わったのだと身体が理解すると(理性で理解するのではない)ようやく警戒プログラムは解除され、深い眠りにつけるようになります。

考えすぎは治まります。

こうしてようやく自然治癒力が発揮され、身体の正常な回復プロセスが動き出します。

休養してるけど、回復していってる気がしないぞ…という方はもしかしたら警戒プログラムが発動していないかを疑ってみてください。

>>心理療法をご希望の方はこちらの公式ホームページを御覧ください
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2013年09月24日

いじめ後遺症をいかに克服するか

みなさん。こんにちは。

今日は、うつの根本原因になっている「いじめ後遺症」についてお話します。

うつを改善するための様々な心理療法を行ってきましたが、うつの原因になったのはストレスをためやすい性格にあることがほとんどです。

・人にものを頼めず、自分で仕事を抱え込んでしまう。

・男性上司やある特定の人が怖いと感じて能力が発揮できない。

・ミスを極端に怖がって気を張りすぎて疲れてしまう。

・人に上手く馴染めす、飲み会でストレス解消どころか、気を使って余計に疲れてしまう。


などなど。

そういった性格で仕事をしていると、ストレスを溜めやすく、「うつ」になるリスクが格段に高まります。

ですので、うつ症状を改善するだけではなく、二度と再発しないためにも、そして機嫌よく仕事をして行くためにも、根本原因である性格を改善したいと希望される方が多くいらっしゃいます。

性格改善こそがうつの根本解決だと。

そこを改善しないことにはうつ症状が治ったとしても、また日々の仕事に苦しみ、ストレスを溜めて再発するのは時間の問題だと。うつで苦しんでらっしゃる方の多くがそう感じておられるようです。

そこで私のような心理療法家は、その性格を作ってる原因にアプローチしていくことになります。

人に何かを頼もうとすると胸の辺りに出てくるどんよりとした恐れは何なのか?

ミスしてもいいや!と思ってみると身体を硬直させるその感覚は何と言っているのか?

そして、その感覚を最初に感じたのはいつ頃なのか?

どんな記憶が呼び覚まされてくるのか?

そうやって、身体の抵抗感にアクセスしながら記憶の中に入って行くと、子供の頃のいじめ体験に行き着くことが多いのです。

【いじめ後遺症が人生を汚染している】

私は心理療法家になる以前にトレーニングの一環として、自分の心の中を覗いては条件反射や心の傷を癒やすことに徹底的に取り組んでいた時期がありました。

その時に驚いたのは「いじめ」という程でもない、ほんの些細ないじわる程度でも随分と無意識は覚えていて、それによって人を怖れる反応を生み出していることでした。

些細な叱責やいじわるが「人は怖いもの」という信念を定着させ、身体を反応させているのです。

今では「いじめ後遺症」として少しずつ注目されて来ていますが、いじめを受けたことで、人間不信や自尊心の欠如、神経過敏、孤立化、社会不安障害などの反応パターンを持ってしまう方が非常に多いのです。

そしてそれは、その後にどんなに良い人間関係を体験できたとしても、反応として消えることはありません。残り続けるのです。

時間も解決してくれず、新しい成功体験によっても改善していかないのです。

いじめ恐怖症で人を恐れている人が頑張って努力して、適切なコミュニケーションを取れるようになるとどうなるかというと、

表面上は円滑に笑顔のコミュニケーションを取れるようになりますが、心の奥は恐れがいっぱいで家に帰ると疲れ果ててしまうようになります。

コミュニケーション能力は発達していながら、恐怖心は恐怖心として残り続けているのです。

ですので、持ち前の努力で会社に就職したり、それなりの役職につくことはできますが、その度にストレスを溜めていき、やがては限界に達して「うつ」を発症します。

そうなると、役職が付いて責任が増えたことによるストレスだろうと判断され、「休養」を言い渡されますが、掘り下げていくと心の奥には人に対する恐れがあり、更に掘り下げると小学生の頃のいじめ体験が出てくるのです。

まさか役職が付くような年齢になって、小学生の頃のいじめ体験に向き合うことになるとは、ご本人も夢にも思わなかったようですが、

ずっと長い間、人間関係の中で感じていた恐れや緊張を持続させ、人生を汚染していたのは、他でもないこのいじめ体験だったのです。

(いじめと同じ症状を生み出すものとして、親や先生からの激しすぎる叱責や体罰などもあります。例としては少年野球のコーチの激しい叱責など)

このように、いじめ後遺症は本人でさえ自覚されず、それが自分の性格なんだと納得してしまっているケースが多いのです。それが「うつ」などの病気になって初めて明るみに出されて、注目されることとなります。

【いじめ後遺症は克服できるのか?】

それでは、いじめ後遺症はどのように改善することができるのでしょうか? 

話を聞いてもらうような一般的な心理カウンセリングでは、気持ちを理解されてその時は楽になるかもしれませんが、人に対する恐怖反応そのものの改善は望めません。

最近の心理療法の主流となりつつある認知行動療法なども、正直な所あまり効果はありません。(あるいは回数がかかりすぎます)

自分の感じ方や考えを書き出して、それを適切な考え方に書きなおしていくのが認知行動療法ですが、残念ながらいじめのような本能的なダメージに対して、考え方のレベルで変化を加えようとしても付け焼き刃で手に負えないのです。

ではどうすれば良いのでしょうか? 

私のセラピールームで様々な療法を試した結果、最も効果が出せているのはゲシュタルト療法という手法を使って再体験し直す手法です。知性や考え方のレベルではなく、身体のレベルでいじめに打ち勝つという感覚を刷り込んでいくのです。

その療法を施した後のクライアントは、人と向き合った時の抵抗感や恐れが減っていて驚かれます。

自分は強い。動物として強者だという感覚が無意識に備わり、人に対して怖気づかなったのですね。

強調しておきたいのは、いじめ体験がいくら古い過去のものであったとしても、今現在に悪い影響を及ぼしているということは、今現在からでもそれにアプローチして書き換えることが可能だということです。

様々な所で人に対する緊張反応を作り出し、人生を楽しめないものに汚染してしまういじめ後遺症。

あなたにも心当たりがあれば、決して諦めずに専門家にご相談くださいね。

楽に人と関わる喜びを知らないのは、なによりも勿体無いことですから。


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2013年05月22日

人それぞれに治癒の道がある

みなさん、こんにちは。

相変わらずカウンセリングで忙しい日々を過ごしております。

本当にご無沙汰しておりました。久しぶりの更新です。(うつの方は文字を読むこと自体も大きな負担ですので、あまり無駄な情報を増やしたくないのです。)

今日はまず本のお話しから始めます。

うつとは無関係なお話しに思えますが、うつの大切な問題に絡みますので、どうか最後までお読みください。

********

今日本屋で何気なく本棚を見ていると、『置かれた場所で咲きなさい』というタイトルに目が止まりました。

置かれた場所で.jpg

置かれた場所で咲きなさい

現在ノートルダム清心学園の理事長をされている渡辺 和子さんの著書です。

「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。」

と語る、本書の内容には、どんな状況をも受け入れて、そこで天分を全うしようとする人間の放つ敬虔さと美しさがあります。

そして生きるということに対する真理の響きのようなものを感じ取れます。

でも同じ本屋にはこんな本もありました。

ダメなら.jpg

ダメなら、さっさとやめなさい!

マーケティングの世界で有名なセス・ゴードンの著した本です。

アメリカのマーケター特有の威勢の良さを感じます。

先の『置かれた場所で咲きなさい』では、現状を受け入れてそこにとどまって掘り下げていくような生き方を説いていましたが、今度は、『ダメなら、さっさとやめなさい!』と来ました。

メッセージがまるで真逆ですね。

でも、内容紹介を読んでみると、次のような言葉には真理を感じます。

「勝ち組は何かを投げ出してばかりいる。悪びれずにすぐに投げ出す。そして、「これだ!」と思える「運命の谷」に出合ったら、その正しい目標のために、そこから這い上がろうと力を尽くす。それどころか、勝者になる人々は、いつも「運命の谷」を探してさえいる。」

私自身が様々な人を見てきた経験からも思います。成功者は意外に節操もなく投げ出しますし、変わり身が早いものです。

それにしても、これはいったいどういうことでしょうか?

やめるなと言われたり、やめろと言われたり。

相反するメッセージが、同じ書店に売られている。

ここにメッセージのもつ難しさがあります。

【コンテクスト=立ち位置を理解する】

メッセージというものがしっかりと機能するには、それを受け取る人の立ち位置を理解していることが大切です。

いつまでも自分に合った仕事を求めて会社を転々としている人には、『置かれた場所で咲きなさい』を読んで頂いて、同じ場所にとどまって、一見退屈に見える仕事を黙々と続けていくことで出てくるベテランの深みと人生の味わいを体験していただきたいと思います。

でも、業界的にも経営的にも可能性が先細っている会社にいつまでもしがみついて、自分の人生と身体を会社とともに破壊させようとしている方には、「ダメならさっさとやめなさい!」と言いたくなります。

つまり、その人の今いる立ち位置(コンテクスト)によって、必要なメッセージ(テクスト)が変わるということです。

例えば、相手を導きたい真理が名古屋にあるとすれば、東京にいる人には「西へ行け!」と言うでしょう。でも大阪にいる人には「東へ行け!」と言わねばなりません。

メッセージは真逆だけど、実は言っていることは同じなのです。

ですので、自分の立ち位置が分からずにメッセージを信じると、それは危険な偏見ともなりえます。

大阪にいる人が「西へ行け!」というメッセージを真に受けて、一生懸命前に進んで福岡にたどり着いてしまう。

これは本当によくあることです。

ですので、知の全体像を理解して(つまり日本地図を理解して)あなたの立ち位置を客観的に判断して、今のあなたにとって必要なメッセージと共に道案内してくれる誰かが必要なのです。

そして、それがカウンセラーやコンサルタントの仕事です。

私たちの仕事で大切なのはメッセージを与えること以上に、あなたの立ち位置を特定することにあります。

【あなたのうつはどっちへ進むべきか?】

ここで、ようやくうつのお話しです。

最近はテレビでも健康に関する様々な情報が飛び交っていますので、それを自分の立ち位置を顧みずに選んでいる人が本当い多いのです。

当カウンセリングルームに来られる方にも、うつ治療には大量の栄養が必要なのに、「現代人には朝食は必要ない。」といったメッセージを信仰して朝食を抜いていたり、

明らかに理不尽な抑圧をされていて会社のあり方を疑うべき状況なのに、「人生で起こる全ての出来事は自分の責任」というポジティブ・シンキングの本を真に受けて、我慢して努力を続けた結果、心を壊している方など。

自分の立ち位置に合わない情報を受け取って、状況を悪化させている方が非常に多い。

「現代人には朝食は必要ない。」も、「人生で起こるすべての出来事は自分の責任」という教えも、ある人にとってはとても重要なメッセージなのですが、ある人にとっては毒になります。

更に細かく見ると、同じうつ状態でも、その進行状況や原因によって伝えるべきメッセージや改善していくための方法は異なります。

ですので、闇雲に情報を求めて間違った方向に進むくらいなら、今のあなたの立ち位置を知るためだけでもいいので、カウンセリングをご利用ください。

今のあなたがどこにいて、どこに進めば治癒していくのか、その道筋は1回のカウンセリングでお伝えすることができます。

それ以後、カウンセリングを継続するのか、ご自分の努力で進んでいけるのか、それはまたその後のお話しです。

まずは今のあなたの立ち位置を明らかにしましょう。そして進むべき道をしっかりと見定めましょう。歩くのはそれからです。

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2012年12月11日

仕事が怖い、上司が怖いという症状について

みなさん、こんにちは。

師走に入り本格的に寒くなって来ました。そして慌ただしくなって来ました。

当カウセリングルームは12月29日まで営業しています。
今年中の予約可能なカウンセリング枠を発表しましたのでこちらをご覧ください。

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今回は仕事に行くのが怖い。電話が鳴るのが怖い。上司が怖いと感じる症状について、とても重要なことをお伝えしたいと思います。

病院で「うつ病」や「適応障害」「自律神経失調症」と診断されている人の非常に多くに当てはまるパターンがあります。

当カウンセリングルームに来られる人の多くが同じことを訴えます。

それはこんなパターンです。

うつで休職をして数カ月が経つと、休養と薬で症状が安定して来てた。家にいる時は気持ちも前向きになって来たので職場復帰をした。でも会社に行ってみると、

「上司が怖くて、意識してしまって仕事に集中できない。」

「周りの音に敏感になってる。」

「会社に行くことが怖い。」

などの反応が出て、自分の症状が治っていないことを痛感するのです。


そして、休養と薬でも治らなかったのだから、この先どうしていけば治るのか? 途方に暮れてしまいます。

【これはうつではない】

こういった症状まで病院では「うつ病」と診断されます。あるいは社会不安障害(SAD)と診断されることもあります。

でも、この症状は実は「トラウマ」なのです。

職場が過酷で仕事量も多くオーバーワーク気味で、かつ上司からの叱責も酷いような状態で仕事をしていると、いつかは限界を超えてしまってうつを発症し、会社に行けなくなります。

そして、しばらく休んで薬を飲んでいると気持ちの落ち込みや身体の重さなどの「うつ症状」は抜けていきます。

しかし、過酷な職場や怖い上司に対するトラウマ反応は抜けていないのです。

この「うつ症状」と「トラウマ反応」を分けて考えるという発想が一般的な精神科や心療内科には無いので、全てまとめて「うつ」としてしまいます。

そして薬で時間をかければなんとかなると説明されます。

しかし残念ながら、トラウマ反応というものは時間では解決しないと言われています。

何かしらの働きかけをする必要があるのです。

【うつ病患者の半数にはトラウマへの対処が必要】

当カウンセリングルームに来られるうつ病のクライアントのおおよそ半数の方は、多かれ少なかれトラウマ反応を起こしていて、トラウマの解消が必要という判断をしています。

そこで催眠療法を使ったり、イメージワークを使ったり、身体の経絡に働きかけたり、様々な方法を使って、身体が受けたトラウマ反応を解除していくのです。

「あんなに怖かった上司が特に怖いと感じなくなった。」

「仕事に行く事を考えただけで吐きそうだったのに、収まってきた。」

「電話が鳴るだけでドキッとしていたのに、仕事に集中できるようになってきた。」


こういう声が出てくるようになって、ようやく安心できるレベルまで改善してきたと判断します。

「うつ」と一言で片付けられるあなたの症状に、トラウマ反応が含まれていないかを意識してください。

そして、トラウマ的な反応があるようでしたら、時間では解決しにくいので、お近くの心理療法家にトラウマ解消を依頼してください。

的確にワークしていけば回復は十分に可能です。

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2012年09月24日

憂鬱をこじらせない

みなさん、こんにちは。すっかり秋らしくなってきましたね。

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10月の第2週までのスケジュールが出ましたので、ご確認ください。

秋になって、気分や気力が落ちてきた。あるいは憂鬱を感じているという声を聞くことが多くなってきました。

これには幾つかの原因がありますが、大きくは2つです。

(1)季節の変わり目のため、水面下では自律神経が冬に備えて変化の準備を進めている。そのためエネルギーがその準備に取られて、しばらくは眠くなったり気力や気分が低調なままになる。

(2)日照時間が減ったことで、夏ほど脳内の快楽物質が生成されず分泌もされなくなっているために夏と比較すると憂鬱に感じる。

どちらにしても、秋に起こる自然現象ですので、あまり悩まないことが大切です。

憂鬱になってもいいが、憂鬱をこじらせない。

その姿勢が重要です。

例えば、怪我をして足のスリ傷が痛んでいたとしましょう。

それは単なる怪我ですのでジンジンと痛みますが、それによって「なんでこんなに痛むんだろうか…。」「自分はなんてダメな人間なんだろ」と悩んだりはしませんね。

それは、スリ傷が原因の当然あるべき痛みだとわかっているからです。

それと同じで、秋に憂鬱が来ても、足のすり傷のように「あ〜憂鬱が来てるな〜秋だからなぁ。」というくらいに捉えて、それ以外に悩まないことです。何も考えないことです。

脳内物質や自律神経のサイクルとして現れる症状に、必要以上の意味を持たせない。

それが

憂鬱になってもいいが、憂鬱をこじらせない。

ということです。憂鬱を前提にして、この憂鬱な時期だからこそできる活動をペースを落として楽しみましょう。

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2012年09月11日

首や肩が固まっていませんか?

みなさん、こんにちは。朝晩はすっかり涼しくなってきましたね。

季節の変わり目で自律神経が乱れがちですので、中には身体がダルく感じてる方もいらっしゃると思います。

これは自律神経を冬バージョンに変更しようと身体が頑張ってる状態です。ですのでいつもよりゆっくりと睡眠をとってくださいね。

この時期は眠り過ぎたとしても、それが身体の求めたことなのだと自分を許してあげてください。

多く眠ることで、自律神経のバージョン変更が進み、結果的には早く元気な自分を取り戻せます。

さて、今日はうつと身体のお話しです。

「うつ」というものは、原因も症状も本当に様々あります。

その中の1つとして、首の後ろや肩のコリなど、筋肉が固まってしまっているような症状の方が一定数いらっしゃいます。

これは仕事でプレッシャーに耐えすぎたり、頑張りすぎた方に多い症状です。

カウンセリングでは言葉で対話することで心の状態はわかりますが、身体の反応を見ると、より偽りなく心(潜在意識)の状態がわかります。

ここであなたの状態も診断してみましょう。30秒でできます。

胸の前で、右手で左手を持ち上げてください。

左手は完全に脱力して、それを右手が支えてる状態です。

左手を脱力させる事が大切です。左腕に対して「完全に脱力していいよ〜。ゆるめてもいいよ〜。」と言ってあげても良いでしょう。

そして、ここからです。

右手を一気にパッと離します。

すると、

(1)左手は、ボトっと物が落ちるように落ちる。

(2)左手は、不自然に力みながら下がっていく。

さて、みなさんはどちらでしょうか?

ボトっと落ちた(1)の場合は、身体の力が正しく抜けています。つまり潜在意識はリラックスして休息ができています。

問題は(2)の場合です。人によっては全く手が落ちない場合もあります。

この場合は、潜在意識は緊張状態で、いくら休息をとっても、実際には身体も心も休まっていません。

このように身体にまで症状が出てしまうと、心理療法で心から改善しようとか考え方を変えようと思っても、なかなか変化が生まれません。

逆に身体に直接働きかけるようなアプローチで、筋肉が脱力できるようになると心や思考もゆるみます。

心身一如と言われるように、心と身体はイコールなのですね。

心からのアプローチが難しければ、身体からアプローチしてきましょう。

MSL心理相談室では、フェルデンクライス・メソッドやポラリティーなど、身体の筋肉をゆるめるためのボディーワークをご用意しています。

まずは固まっている身体を効率的にほぐし、そこから心に働きかけて行きましょう。

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2012年07月16日

天職に向かう「うつ」という症状

みなさん。こんにちは。ご無沙汰しております。

夏が来ましたね。いかがお過ごしでしょうか。

私は相変わらずカウンセリングの日々です。

さて、今日は天職と「うつ」にまつわるお話しです。

うつ的な症状やモチベーションの低下で悩む人達をカウンセリングしていると、ある一定数の方は、通常のメンタルヘルスの分野よりもずっと深い次元に原因があると感じることがあります。

自分の頭の意識や考えとしては、進むべき方向も目標も定めているのに、自分のもっと奥深く、いわば魂とでも言うべき奥底がそっちじゃない、そっちじゃないと疼く(うずく)

それでも意識は今の仕事に目標を定めているし、責任もあるから進もうとするが、どうしてもエネルギーが出てこない。

自我の頑張りで無理やり進んでもしばらくするとまた揺り戻されるように、ヤル気がなくなったり身体が動かなくなる。

この状態で心療内科に行くと、うつ病と診断されますし、実際うつ的な症状が出ていますが、

しかし、そういった訴えで来られる方のうちの2割程度は、魂による強烈な人生の修正作用として、このうつ症状が出ているのです。

深い霊性を備えた心理療法家であるゲイ・ヘンドリックスは言っています。

「ペルソナ(社会的な仮面)の上に築いた人生は、魂によって破壊されることになる。」

実際に魂の疼きのような問題にさらされている方に多いのは、緻密に人生設計を立ててコツコツとキャリアを積み上げ、収入や社会的地位を得たにも関わらず、

自分の奥底がそれは違っていた。捨てたい。壊したいと感じているということです。

しかし、それではあまりに突飛な思いつきなので、今まで通りの人生にしがみつこうとします。

そうすると、魂は病気を創りだしたり、上司からのパワハラを創りだしたりして、環境を変えるように迫ります。その人が本来行くべき方向に進ませようとします。

今までのキャリアを捨てろと迫るのです。

「天職」は英語では「calling」と書きますが、それはまさに呼び出しのようなものです。頭でしっかりと考えて計算して作り込んだ人生設計があることなどお構いなしに、力強く呼び出されます。

その呼び出しを無視し続けると、魂からの呼び出しは時にトラブルや痛みや症状を伴うものとなるようです。

ただ、こういった魂からのcallingである天職や天命が誰にでもはっきりとあるとは限りません。

カウンセリングを通じて多くの人生の物語を紐解いてきて分かったのは、天命を持っていることで激しい痛みを伴った呼び出しに合う人もいれば、

天命を求めて自分探しのモラトリアムに長年ハマりながらも、いっこうに呼び出しのかからない人もいるということです。

それはどうやら最初から持って生まれたものであるらしく、はっきりとした天命の無い人は無い人で、人生にある程度の自由を許されているようです。

ですから、世の中に流布しているメッセージとして、

「天命や天職なんて夢みたいなこと言わずに、今ある仕事を一生懸命やりなさい!」というのはある人にとっては真実であり、適切なメッセージです。

また、逆に「いくら頑張ったとしても、いくら苦労を重ねたとしても、魂の声を無視していたのであれば、十分に生きたとは言えない。」というのも、ある人にとっては必要なメッセージなのです。

では、あなたはどうでしょうか?

以下のような質問を投げかけて、自分の心に沸き起こってくるものを感じてみてください。

・もしあなたが余命1年を宣告されたら。あと1年しか生きられないとしたら、それでも今の生活、今の仕事、今の人間関係を続けますか?

・今の流れを続けても、「私は十分に生きた!」とあなたの奥底は納得しますか?

・それとも、あなたの奥底は「そうじゃない!」と強烈に拒絶しますか?

・「本当はもっとこうあるべきだった」と思う、本当の姿はどんなものでしょうか?


こうやって質問を投げかけることで、潜在意識の奥底が動き出します。

答えが出てくるのはもっと先のことかもしれませんが、問い続けることが大切です。

このように「うつ病」という1つの症状をとっても、それは過労による脳のダメージなのか、幼少期の心の傷によるものなのか、あるいはもっと深い魂と人生の方向性に関わるものであるのか、本当に様々です。

ですので、改善するための方向を見出すのも、深い対話を通じて発見していく必要があります。

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2011年12月16日

薬で治る人、治らない人。

「もう何年も抗うつ剤を飲んできたのに、いっこうに良くなる気配がない。」

これは当カウンセリングルームに来られる大半の方が訴える言葉です。

そして時にはその後にこう続きます。

「抗うつ剤を飲んでも治らないのだから、私はうつではなくて別の病気なのではないかと思うんです。」

もし本当のうつであれば、抗うつ剤で完治するはずだ、と考えてらっしゃるのですね。

そう訴えるクライアント様に、私はまず「抗うつ剤はうつ症状を抑える薬であって、治す薬ではない。」というお話しをします。

過剰なストレスや、怒りや絶望感など、何か原因があって、その結果、脳内物質の分泌量が減って、抑うつ的な気分が発生します。

そういった症状に対して抗うつ剤は、ひとまず脳内物質を分泌する手伝いをするので、気分を上げて楽にしてくれます。

でも、だからといって自分が持っている本当の原因である「深い怒り」や「恐怖反応」が無くなったわけではないのです。

ストレスによって損傷した脳や神経系のダメージが取り除かれたわけでもありません。

それらにはやはり心理的、神経学的な働きかけをして癒していく必要があるわけです。

それをしないことで、うつが必要以上に長引いたり、再発を繰り返したりしてしまうことがあるわけです。

では、絶対に抗うつ剤だけでは治らないのか? というと、もちろんそんなことはありません。

【薬だけで治るケース】

うつと診断された人の40%前後の方は、抗うつ剤だけで完治していくと言われています。

それでは、薬だけで治っていく人にはどんな特徴があるのかというと、1つのモデルを使って説明すると次のようなケースがわかりやすいと思います。

Aさんは、会社での業績悪化によるリストラの恐れと将来の不安と闘いながら、なんとか日々のオーバーワークをこなしていました。

毎晩、帰宅は終電でストレスはいっぱい。

そんな中でなんとかギリギリやってきたにもかかわらず、結局はリストラに遭い、職を失い、失望感と将来への不安感に苛まされました。

そして、それと同じタイミングで、長年付き合った恋人に別れを告げらます。

それらがすべて重なったことでショックを受け、食欲もなくなり朝も起きられなくなり、数ヶ月の間、家で寝たきりでひきこもりのような状態になりました。

心配した家族は、心療内科を勧め、そこでうつと診断され抗うつ剤を服用するようになります。

1つの例としてあげましたが、こういったケースのうつの原因を上げますと、

オーバーワークによる【脳や神経へのダメージの蓄積】

リストラによる【自信喪失】【失望感】【将来への不安】

失恋による【悲しみ】【喪失感】

といったものが合わさっています。

こういったケースは、たまたま運悪く、過酷な状況が一気に押し寄せて、ストレス耐性の限界を超えた結果として、うつになっているので、

抗うつ剤で気分を上げながら、原因となった状況を1つ1つ取り除いていくと自然に良くなっていく場合があります。

具体的には

【脳や神経へのダメージの蓄積】→休養や散歩

【自信喪失】【失望感】→友人からの励ましや支えや話し合い。

【将来への不安】→就職活動をして新しい仕事を得る。

【悲しみ】【喪失感】→新しい出会いや、新しい恋。

といった具合に、問題をクリアしてよりよい現実を作っていくことで、うつの原因自体がなくなりますので、回復していくのです。

また、たまたま不幸な出来事が重なって起こっていますので、再度同じように不幸が重なることは考えにくいでしょうから、再発のリスクも少ないと思われます。

では残りの60%、つまり過半数以上を占める、薬で良くならないケースとはどんなものでしょうか?

【うつが薬で治らない5つのケース】

それにはおおよそ、以下のような原因が考えられます。

(1) 脳がダメージを受けてしまっている場合。

過労でのストレスの場合でも、初期段階では休養を取れば回復していけます。
人間の持つ自然治癒力で十分間に合うわけです。

でも、完全に燃え尽きてしまって、脳が損傷を受けてしまっている場合は薬や休養だけでの回復は困難になります。

運動療法、栄養療法、リハビリをしていかないことには、再度職場復帰できるようになることなく、逆に休みすぎで脳も体力も衰えて行くケースが多いのです。

(2) トラウマ化してしまっている場合。

例えば同じ過労であっても、職場のことを考えると胸がぎゅっと締め付けられたり、嫌な感覚が出てきてしまうという場合は、職場や仕事がトラウマになっていると疑ってみる必要があります。

トラウマ化していると、別の会社に就職活動をしようと思っても、スーツを来ている人を見たり、職場の雰囲気を感じただけで、気持ちが落ち込んだり、力が出なくなったりして、どうしても前に進めなくなってしまいます。

昔は働く自分に自信があったのに、まるで別人になったように怖気付いてしまう。

そういった症状はトラウマ化されてしまった典型的なケースです。

こういう場合に、気持ちや考え方の問題とされることが多いのですが、こういったトラウマ反応は、気持ちや考え方ではどうすることもできないくらい、原始的な反応です。

そして、トラウマの難しいところは、時間によって解消することが少ないという点です。

こういったケース。つまりトラウマ反応によって、うつ病と診断されているケースは非常に多いものです。

私の感覚では、うつが治らないと訴える方のほとんどは、トラウマ反応を持っています。

「うつと診断された人が持つトラウマ反応」はとても大きなテーマですので、また改めて記事にしたいと思います。


(3)感情の処理がうまくできていない場合。

先の例で言うと、失恋の喪失感や裏切りを感じた場合、その感情は身体の内蔵に強烈なエネルギーとして発生します。

そういった感情エネルギーを残していると、身体はダメージを受けて生命力を奪い、人生を前に進めようとする力を失ってしまいます。

でも、感情の解消の方法は、学校で習うわけではないので、誰しもなんとなくこれまでの経験で独自の方法で感情を解消しているわけです。

ですので、それができる人もいれば、できない人もいます。

出来る人は、悲しみを解消して次の恋人を見つけて、人生を進めていけますが、そうでない人は、悲しみにとらわれてダメージを受け続けて、いつまでも過去の感情にダメージを受けてしまいます。

こういった場合は、感情を解消する方法を学ぶ必要があるのです。

(4)思考パターンや性格から来る場合。

考え方や捉え方に癖がある場合は、どこの環境に行ってもいつも同じ反応が起こり、心にダメージを受けてしまいます。

例えば人が苦手で、どんな環境に入っても人間関係で疲れてしまう。

どの職場に行っても、仕事を断れなくてオーバーワークになっています。

といったケースです。

認知行動療法などを使って、思考パターンを変えて行くのもよいでしょうし、その思考の奥にはトラウマが隠れていますので、トラウマを癒すのも1つの手です。

ただ、それをしない限り、薬で治るものではありません。

(5)その他のケース。

例えば産後うつなど、ホルモンのバランスや栄養状態によってうつになっているケースです。

栄養療法や運動療法をしていかないと、薬だけでは変わりません。

それ以外にも、スピリチュアルな問題や、無意識が持っている人生上の不満がうつ症状を作っている場合など、いろんなケースが存在しています。

【本当の違いを知る】

ではもう一度、先のAさんのケースを振り返ってみましょう。

そうすると、実は同じケースで同じ原因だったとしても、薬で治る人と、治らない人が存在するというととがわかってきます。

うつを作った状況だけではなく、それによってどれだけのダメージを受けたのか? そしてそれを超える心のスキルがあるかどうかが重要なのです。

Aさんの例を使って、もう一度見てみましょう。

オーバーワークによる【脳や神経へのダメージの蓄積】

休養によって回復できるレベルの疲労なのか? 

物理的に脳が損傷しているダメージなのか?

リストラによる【自信喪失】【失望感】【将来への不安】

再出発しようとイメージした時に身体の拒絶反応は無いか?(トラウマ化していないか?)

現実に再就職できたかどうか?

会社や上司に対する恨みの感情を解消するスキルがあるか?

失恋による【悲しみ】【喪失感】

悲しみの感情を解消できそうか? 

失恋を良い学びとして捉え直して、過去にできそうか?

ネガティブな捉え方は、歪んだ考え方をしていないか?

新しい出会い、もしくは新しい恋人ができるか?


以上のように、同じ原因でうつを発症しても、さまざまな要素によって、薬で解決できる人もいれば、できない人もいるわけです。

その違いは、受けたダメージの深さと、環境改善力、そして心の癖や心のスキルなどによって生まれます。

これらをクリアできるようであれば、薬を飲んでしっかり休んで、少しずつ行動して行けば復活することができると思います。

しかし、それができていないと、症状が一時的に潜んでいるだけで、うつを発動するトリガーはそのまま存在しています。

ですので、また同じような状況になるとうつが再発してしまう可能性が高いわけです。

一説には80%と言われるほど、うつの再発率が高いのはその為です。

薬と休養だけの対策に限界を感じたら、根本的な原因から改善して行きましょう。

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タグ:うつ
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2011年10月18日

繊細すぎて生きづらい人々

みなさま、ご無沙汰しております。

前回の更新が夏真っ盛りの8月、そしてその前は梅雨の6月。

そして今は気づけば10月…。なんか2ヶ月おきの更新になってしまってますね。反省です(-_-;)

aki.jpg

季節はすっかり秋になり、朝晩が寒くなってきましたが、

みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

私は相変わらず、カウンセリング漬けの毎日を送っております。

今日はそんな日々のカウンセリングの中で、1つの特徴あるケースをご紹介したいと思います。

相談に来られる方の中に、「自分の性格が敏感すぎて生きづらい。」ということを訴える方が一定数いらっしゃいます。

こういった生きづらさをお持ちの方は、5人に1人くらいの割合で存在していて、アメリカの心理学者エレイン・N.アーロン博士はその著書の中で、こういった人々をHSP(Highly Sensitive Person)と名づけました。

HSP(Highly Sensitive Person)
 つまり「過度に敏感過ぎる人」ということです。

繊細でまわりの物事を敏感に察知する能力があり、創造性や空想力も高いのですが、それが社会生活で裏目に出ると、打たれ弱さ、引っ込み思案、人見知り、となってしまい、生きづらさを感じてしまいます。

当カウンセリングルームに来られる方の中にもこの性質に悩まされている方は多く、あまりに生きづらさが続くと、この性質が原因で「うつ状態」になってらっしゃる方もいらっしゃいます。

HSPの特徴を知るには、自己診断テストをやってみるのが一番ですので、まずは以下の設問とご自分の特徴を照らしあわせてみてください。

あなたはいくつ当てはまりますか?

【HSP自己診断テスト】

1.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ

2.他人の気分に左右される

3.痛みにとても敏感である

4.忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
 
5.カフェインに敏感に反応する
  
6.明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい

7.豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい

8.騒音に悩まされやすい
  
9.美術や音楽に深く心動かされる
   
10.とても良心的である

11.すぐにびっくりする(仰天する)
 
12.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう

13.人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく (たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)

14.一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ

15.ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける

16.暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
     
17.あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
     
18.空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
   
19.生活に変化があると混乱する

20.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む

21.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している

22.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる

23.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた

以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。
しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正確です。
たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。

※ 引用 『ささいなことにもすぐに「動揺」していまうあなたへ。』 エレイン・N・アーロン 著 

いかがでしたでしょうか?

「これ、まさに私だ!」と感じた方も多いのではないでしょうか。

アメリカでも5人に1人は存在すると言われていますが、日本人にはもっと多いような気がしています。

それでは、自分がHSPだとわかったらどうすれば良いのでしょうか?

当カウンセリグルームでは、おおよそ以下の5つの方向で進めていくことで、HSPの性質を活かした幸せな生活を送るようになられます。

1 HSPが欠点ではなく、才能だということを理解する。

  自分の才能に気づかずに、自分をダメ人間だと思っているHSPが非常に多いのです。

2 過去の失敗体験をHSPという観点から再解釈しなおすことでトラウマを解消する。

  子供の頃にHSP特有の失敗体験があり、それによって今現在の自信を喪失させているケースが多くあります。

3 環境や生活スタイル、仕事のやり方をHSPの自分に合ったものにデザインし直せないか検討する。

  自分を変えることも大切ですが、外側の環境を自分に合わせていくことも大切です。

4 神経を鍛えるエクササイズで、過度の敏感さを解消する。

  HSPは性質なので完全に変えることは不可能だし、その必要もありませんが、様々なエクササイズによって、生きづらさを感じない程度に神経を鍛えることは可能です。

5 栄養療法によって過度な神経過敏を解消する。

  敏感な性格の人の血液には、ある特定の栄養素が足りていないというような特徴があります。それをサプリで補うことで、はっきりとした効果を感じる方が多いです。


以上のように、自分を理解して自分をどのように扱っていくか、という方向と、

自分を鍛えて変えて行くという、両方からアプローチをしていくわけです。

特に、鍛えるという方向はアーロン博士の著書や主張にはありませんが、私が臨床経験からは、かなりうまくいくと感じています。

「最近、くよくよしなくなった!!」と、自分の変化に驚かれる方が多いのです。


ものごころついた時から、どうも自分は人とは違うのではないか。

なんで自分はこんなに弱いのか。

自分にはこの時代は生きづらいのではないか。

そう感じてきた方は多いと思います。

でもそれを才能だとして受け止められたときに、新しい視界が広がり、自分の居るべき場所、能力を活かすべき場所が見えてきます。

そして、自分らしいオリジナルな人生を歩み始めます。

自分の性質や才能、そして人生の再解釈。

はじめてみませんか?

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2011年08月04日

お知らせ

みなさんこんにちは。

ブログでは大変ご無沙汰しております。

6月の終わりごろから、カウンセリングが非常に忙しくバタバタしていたのですが、とはいえ、この夏空の日々、

ブログの最新記事が梅雨の話というのは無いだろう! と反省しております。

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もうすっかり夏ですね。

今が一番、勢いがあり、大阪ではクマゼミが求愛の盛りです。

そんな中、汗をかきながら当カウンセリングルームに足を運んでくださる皆様。

本当にありがとうございます。


少しでも成果が出せるように、私も心を整えて日々の臨床と研究に勤しんでおります。


この2ヶ月の間に沢山の臨床経験を積んで、催眠療法やインナーチャイルドセラピー、NLPなどの心理療法の効果が一段レベルアップしたように感じています。

また運動療法やリハビリ、そして提携カウンセラーによる栄養療法(分子整合栄養医学)も上手く機能しています。

それはカウンセラーとして嬉しいことですが、一方で土日や夜のご予約が取りにくいということで、ご迷惑をおかけすることも多くなってきました。

復職の期限が迫っている方や、毎日非常に苦しんでいる方などもいらっしゃいますので、予約が取れないという事態はできるだけ避けたいと思います。


そこで、しばらくの間は、

土日、

平日夜

ご新規の受け付けは中止させていただきたいと思います。

できるだけ継続のクライアント様を優先させていただきまして、

ご新規での受付は平日の「10時〜」と「14時〜」枠のみと致します。

空きスケジュールはこちらでご確認ください。


申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願い致します。

MSL心理相談室では、今後のうつ治療のスタンダードとなるべく、心理療法、神経言語プログラミング(NLP)、運動療法、栄養療法などを組み合わせた総合的なアプローチを取っています。


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2011年06月02日

低気圧とうつ

皆さんこんにちは。

梅雨入りしましたね。(早くないですか?)

そして6月に突入しました。

大阪は今日も曇りです。

先日は台風が来ていましたが、その間にいろんな方から、「調子が悪い。」「気分が上がらない。」「やる気がでない。」といった声をいただきました。

「低気圧とうつって関係あるんですか?」というのが、皆さんの疑問だったようです。

医学的には、低気圧がうつ状態を作るような理論的な関連付けは成されていません。

でも、いろんなクライアントさんの声を聞いていると、そして実は私自身の体調もそうなのですが(^^;) 低気圧になると調子を崩すという方は非常に多いですね。

よって、経験則としては大いに関係ありだと思っています。

私自身は、特に悩みもないのに、先日の台風の間はやる気や興味がなくなってしまうというのがありました。

低気圧が去ったら元気になることも分かっているので、今回は無理に頑張ることもせず、ネットで1時間おきの気圧の変化を見ながら、自分の体調との関係を観察していました。

原因は幾つか考えられますが、一説には、低気圧になると空気中の酸素量が減るので、少ない酸素でも活動できるように、自動的に体が副交換神経優位のモード、つまり落ち着いてリラックスしすぎた状態に固定されてしまうというがあるそうです。

だから、気持ちを上げようとしても上がらない。

そしてもう1点、低血圧の方は、気圧が下がるとより一層影響を受けて、貧血が起こったりすることもあるようです。

さらにもう一点、これは気圧ではないのですが、雨が多いことで日照時間が減少するので、メラトニンなどの脳内物質の分泌量が下がっているというのもあると思います。

というわけで、いろいろと挙げてきましたが、原因ばかりを探していても仕方がないので、何ができるかを考えてみると、大切なのは3点です。

【梅雨の時期の過ごし方】

1)気圧が上がれば気分も上がるんだと思って、今の自分の精神状態を必要以上に、性格や自分の価値と結びつけないこと。

2)晴れた日や昼間はできるだけ明るい場所に行って、目から光を取り入れること。

3)しっかりと運動することで、交感神経を刺激して興奮状態を作り、筋肉をつけてることで血圧も高めること。

以上です。

人間も自然の一部であって、自然界の影響を受けながら生きているということですね。

それを受け入れて、晴れの時は晴れの心、雨の時は雨の心でやっていきましょう。

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2011年05月20日

うつは心の問題なのか?

「鬱と診断されて薬を飲んでいます。」と言って、カウンセリングに来られる方の中でも
、症状は大きく分けて二つに分類できます。

1つは、気分がすぐれなかったり、感情的に落ち込むことが多いという状態の方です。
いわゆる「うつ的な気分」が出ているという段階です。

マイナス思考が癖付いてしまっている方が、陥りやすいのが特徴です。

もう1つのタイプは、体が重くて動かない。頭が働かない、文字が読めない、という状態の方です。
その他にも何にも興味や楽しさを感じられなくなったり、極端な情緒不安定が出たりする場合もあります。

前者は抑うつ的な気分、つまり簡単に言うと、落ち込んだ状態。

後者は「うつ病」と診断される状態です。

この2つのタイプの違いは、物理的に脳にダメージを受けているかどうかにあります。

パソコンで言うと、前者はソフトウェアにバグが発生している状態で、ハードウェアとしてのパソコンには問題が無い状態です。

後者は電源部分やメモリーなどのハードが損傷している状態です。

前者の抑うつ的な状態であれば、心理療法で考え方を変えると、すーっと気持ちが楽になったり、感情を吐き出すと、霧が晴れたように視界が明るくなるような、急激な変化が起こりやすいものです。

でも後者の脳や身体にダメージを受けてしまっている場合は、考え方の癖や自分の気持ちに向き合う以前に、物理的に脳と体を回復させる必要があるのです。

この段階の時に効果的なのは、脳機能を回復させる特殊なリハビリ運動、栄養療法、リラクセーションワークなどです。

それを行うことで、モヤがかかっていた頭がスッキリとしだして、みるみるうちに目が輝きを取り戻し、生命力がよみがえっていきます。

そして、脳と体を回復させてから、本当の原因である心の問題に当たるわけです。

その点では、うつの改善もパソコンの修理と同じですね。

まずはハードの部分を直してから、ソフトである考え方の癖や感情の扱い方を修正していくのです。

この違いが理解できていないと、ハードとしての脳がダメージを受けて気力が無いのに、認知行動療法などの頭を使う療法を行うことで、余計に頭を疲れさせてしまいます。


その意味で、「うつは心の風邪」という表現されることがありますが、うつの全てを心の問題としないことも大切です。

心はうつの原因であることは確かですが、発症した今では脳のダメージとして物理的に存在しているのです。

だから、脳への物理的な刺激、血流量、酸素量、栄養量などをコントロールして回復させることが大切なのです。


今のあなたはどんな状態でしょうか?

頭に霧がかかって働かない。体がしんどい。やる気も興味も出ない。

そんな状態であれば、まず脳機能を回復させるリハビリ運動からやっていきませんか?

刺激と栄養と酸素を送り込むことで、脳はみるみる復活して行きます。

MSL心理相談室では、その人の今の状態に合った指導をしながら、個別にプログラムを作っていきます。

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posted by さはら at 07:44| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月26日

自分の扱い方を知る

こんにちは。ご無沙汰しています。

この度、カウンセリングを終結されたクライアントさんから頂いた感想をご紹介します。

最初の面談が去年の8月頃でしたので9ヶ月間通っていただいたことになります。

その間にいろんな方向からお話しをさせていただいて、いろんな取り組みをしていただきました。

ゆっくりと人生や自分自身を見つめ直した、意義のある時間になったのではないでしょうか。

以下は頂いた感想です。

ありがとうございました。

***************************

佐原先生との出会いは友人からの紹介でした。
もともとうつで入院していたころに知り合った友人でした。久しぶりに再開した友人が入院時代とはは違って明るい表情になってたのでびっくりしました。
正直自分が取り残されたように感じました。
そこで友人を質問攻めにして^^;良くなった原因を聞き出したことで佐原先生のところを紹介されました。質問攻めにしてよかったです。
心理療法というのがどういうものか私は知らなかったので半信半疑でしたが(失礼ですね!)先生にいろいろ聞いていく中でもしかしたら自分も変わっていけるんじゃないかと希望がもてました。
薬だけではダメだというのは私の7年のうつ病歴が証明していましたし…

先生の中でいろんなワークをしてもらいました。
椅子を使ったワークや催眠のようなイメージを使ったワークもありました。
最初は催眠と聞くと怖い感じがありました。でも先生がしっかりと説明してくださったので安心して受けることができました。
潜在意識にうつの原因を聞いたときに、思いも寄らない母親との感情が出てきて泣いてしまいましたね。
その時はとても懐かしい自分の感覚を取り戻したようで暖かい気持ちになれました。
それからも、そうですね。本当にいろいろなワークをやっていただきました。
少し難しく感じましたが認知行動療法もとても学びがありました。
自分がいつも鬱になっているのにはこういう仕組みがあるのかと解った時には自分の単純さに笑ってしまいました。
そしてそれ以後、嫌な気分になりそうになっても途中で止められるようになりました。
毎回私のパターンを振り返ってもらって、結果が出なくても違う方法を考えればいいのだと言っていただいて、先生はまったく責める感じがないのがとても心強かったです。
今でも今日は少し調子悪いなという時がありますが、しっかりと対処することで70点から80点に保てるようになっています。
これは凄い変化ですよね。
人であれば憂鬱に感じる時もある。その時にどうやって対処するかが大切なんだということを学びました。
その他にもカウンセリングを通じていろんなことを学びました。
潜在意識のこと。自分の性格のこと。自分の感情の解消の仕方。元気になるためのこと。栄養のこと。運動のこと。
それらが全てが私にとっては宝物です。
佐原先生を信じて良かったです。もっと早く出会えてたらと思わずにはいられません。
でも前を向いて行きますね。ありがとうございました。

〈Y.Hさん 女性 30代〉

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posted by さはら at 10:42| Comment(0) | お客様の声 体験談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月24日

最近やけに思い出す話

ここ最近、よく思い出して頭の中を回っているお話しがあります。


このブログのテーマである「うつ」とは直接関係ありませんが、この震災の中を生きる上でとても役立つお話しですので、みなさんにシェアしたいと思います。


細部は忘れてしまったので、エッセンスだけを受け取って下さいね。


*************


インドの地に悟りを開いた高名な老師がおりました。


何百人という弟子たちがこの老師の元で教えを乞い修行をしていました。


ある日、この老師は自分の死期を悟り、皆に告げました。


「私の命はどうやらもう終わりのようだ。3日後に死ぬから、その日に集まるように。そこで皆へ最後の言葉を伝えよう。それが私の最後の講話であり、最後の教えだ。」


当日弟子たちは集まりました。


老師との永遠の別れに涙する者。高名な老師の最後の講話がどんなものかワクワクする者。様子は皆様々です。ただいつにない熱気だけが際立っていました。


そして、老師は皆の前に座り、目を閉じて心の中の最後の言葉に意識をむけるように、黙想に入りました。


弟子たちは息をのんで、老師の言葉を待ちます。


しかし、老師は至福の表情で座ったままです。


弟子たちは今か今かと老師が口を開くのを待っています。


しかし、数時間が過ぎても老師は至福の表情で座ったままです。


弟子たちはしびれを切らしましたが、それでも高名な老師の最後の言葉に立ち会おうと辛抱強く待ちました。


すると老師はついに口を開きました。


「バームクーヘンが食べたいな。」


弟子たちは、やっと聞けた言葉に落胆しました。


そして、バームクーヘンを用意して老師に差し出しました。


老師はまた黙想に入り、弟子たちはまた話しを待ちます。


そして、おもむろに目を開けると、老師はバームクーヘンを頬張り、そして満面の笑みで最後の言葉を発しました。


「あぁ、バームクーヘンは美味いな。」


次の瞬間、老師は息を引き取り亡くなりました。


発した言葉は二言。これが高名な老師の最後にして最高の講話でした。



*************


最後の言葉、死の1秒前に発した言葉が「あぁ、バームクーヘンは美味いな。」です。


これにはシビれます。


これが老師の教えていた全てであり、悟りというものの本質であり、生と調和した(つまり死とも調和した)最高に美しい生き方の実践でした。


死というものを完全に受け入れて、一切の物語もロマンチシズムにも陥らずに、「今ここ」に居続けるということ。



昨日テレビを観ていると、原発がまた煙を上げたと言います。


そして被災者は今この瞬間も寒さと飢えに耐えつづけ、亡くなる人も出ているようです。


そんな中、東京では浄水場に放射能が見つかり、この大阪でもミネラルウォーターが売り切れているそうです。


でもそれを不安に思うのか、買い占めに腹をたてるのか、できることをするのか、被災者の立場に悲しみを見出すのか、同じ痛みを感じ続けるのか、今ここのバームクーヘンを味わうのかは、常に自分の選択であり自分の責任です。


震災後、この話しを思い出したのには2つ理由があります。


1つは、自分自身も外側で起こる全ての出来事を受け入れて、死の一秒前まで「太陽がきれいだな〜。」と言っているような生き方を選ぼうと決意したから。


もう1つは、世界を驚かした、家を失っても文句も言わずに目の前のことを淡々と受け入れている被災者の振る舞いに、この老師と同じ境地と高潔さの片鱗を見たからです。


日本人のこういう意識は受け継いでいきたいですね。




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posted by さはら at 13:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月20日

震災ニュースで気分が塞ぎがちではありませんか?

みなさんこんにちは。

震災後、初めての更新になります。

想像以上の被害でテレビで見るにも痛ましく、そして原発の状況も、被災地への物資の配給の面でも、この震災はまだ終わっておらず、一週間を過ぎた今もなお、この震災は現在進行形なのだということを痛感させられます。

被災地の方には心よりお見舞い申し上げます。

今回、こうして文章を書こうと思ったのは、被害の無い地域に住んでいながら、苦しみを訴える人が増えているからです。

震災が起こって数日間は、当然ですが国全体が躁状態になりました。

でも、ここ最近は日本全体の集合意識が欝に傾いてきているように感じます。

疲弊しているのです。

感情が出ない。

やる気が出ない。

無感覚。

辛くてしかたがない。

何かしゃべろうとすると泣きそうになる。

など、いろんな症状を訴える方がいらっしゃいます。

日本人はとても共感能力が高い民族です。

テレビを見ているだけでも無意識に被災者の痛みを共感して、追体験しようとする人が多いように感じます。

私自身も、家族を津波で流された方の呆然とした表情を見ては、自分の家族が流されたらどんな痛みが走るのか、その喪失感の深さを推し量ろうと詳細にイメージする自分がいることに気付きました。

テレビを見てはおののき、痛み入り、新聞を読んでは追体験して涙を流し、原発のことでは不安を抱き、ボランティアや現場の働きには感動し、

そうやっていくつもの感情を体験していくと、個人のキャパを超えてしまって、無感覚になってしまいます。

頑張ろう!という前向きなメッセージさえも重たく感じられるようになったら注意が必要です。

今この瞬間にも飢えに苦しんでいる人がいるのに、自分は…という思いが心の片隅につきまとうのもわかります。

同じ国で起こっていることですから、その痛みを少しでも受け止めたいと、そう思われるかもしれません。

でも、ご自分が弱っているなと感じたら、テレビを消して情報を遮断して、自分の生きている「今ここ」の平和な現実に留まってください。

被災者に方は被災した瞬間に脳が闘争モードになり、ストレスを和らげる脳内物質が大量に分泌されて、生きるために躁状態を作るようなメカニズムが作動します。

でも、普通に平和な日常を生きている方は、当然ですが通常モードのままです。

そんな無防備な状態のままテレビで痛ましい現実を大量に観るわけですから、身体も潜在意識も混乱してしまいます。

ですから、被災していないからこそ受けやすいダメージがあるということを、ここで強調しておきたいと思います。


この震災にどんな意味を付けて、どんな未来を選んでいくかは、これから先のまだまだ長い作業になると思います。

そして、マスコミは少しでもこの現実の中に入っていって、津波という大きな出来事の中で経験された、個人の小さな物語を保存していくという役割があります。それは必要な仕事だと思います。

でも、ご自分が被災者ではなく目の前にあるのが平和な日常だとしたら、そこを生かされることにも意味と役割があります。

自分の持ち場に留まって、日常を動かしましょう。

平和であることを恥じる必要はありません。

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posted by さはら at 12:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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