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2013年09月24日

いじめ後遺症をいかに克服するか

みなさん。こんにちは。

今日は、うつの根本原因になっている「いじめ後遺症」についてお話します。

うつを改善するための様々な心理療法を行ってきましたが、うつの原因になったのはストレスをためやすい性格にあることがほとんどです。

・人にものを頼めず、自分で仕事を抱え込んでしまう。

・男性上司やある特定の人が怖いと感じて能力が発揮できない。

・ミスを極端に怖がって気を張りすぎて疲れてしまう。

・人に上手く馴染めす、飲み会でストレス解消どころか、気を使って余計に疲れてしまう。


などなど。

そういった性格で仕事をしていると、ストレスを溜めやすく、「うつ」になるリスクが格段に高まります。

ですので、うつ症状を改善するだけではなく、二度と再発しないためにも、そして機嫌よく仕事をして行くためにも、根本原因である性格を改善したいと希望される方が多くいらっしゃいます。

性格改善こそがうつの根本解決だと。

そこを改善しないことにはうつ症状が治ったとしても、また日々の仕事に苦しみ、ストレスを溜めて再発するのは時間の問題だと。うつで苦しんでらっしゃる方の多くがそう感じておられるようです。

そこで私のような心理療法家は、その性格を作ってる原因にアプローチしていくことになります。

人に何かを頼もうとすると胸の辺りに出てくるどんよりとした恐れは何なのか?

ミスしてもいいや!と思ってみると身体を硬直させるその感覚は何と言っているのか?

そして、その感覚を最初に感じたのはいつ頃なのか?

どんな記憶が呼び覚まされてくるのか?

そうやって、身体の抵抗感にアクセスしながら記憶の中に入って行くと、子供の頃のいじめ体験に行き着くことが多いのです。

【いじめ後遺症が人生を汚染している】

私は心理療法家になる以前にトレーニングの一環として、自分の心の中を覗いては条件反射や心の傷を癒やすことに徹底的に取り組んでいた時期がありました。

その時に驚いたのは「いじめ」という程でもない、ほんの些細ないじわる程度でも随分と無意識は覚えていて、それによって人を怖れる反応を生み出していることでした。

些細な叱責やいじわるが「人は怖いもの」という信念を定着させ、身体を反応させているのです。

今では「いじめ後遺症」として少しずつ注目されて来ていますが、いじめを受けたことで、人間不信や自尊心の欠如、神経過敏、孤立化、社会不安障害などの反応パターンを持ってしまう方が非常に多いのです。

そしてそれは、その後にどんなに良い人間関係を体験できたとしても、反応として消えることはありません。残り続けるのです。

時間も解決してくれず、新しい成功体験によっても改善していかないのです。

いじめ恐怖症で人を恐れている人が頑張って努力して、適切なコミュニケーションを取れるようになるとどうなるかというと、

表面上は円滑に笑顔のコミュニケーションを取れるようになりますが、心の奥は恐れがいっぱいで家に帰ると疲れ果ててしまうようになります。

コミュニケーション能力は発達していながら、恐怖心は恐怖心として残り続けているのです。

ですので、持ち前の努力で会社に就職したり、それなりの役職につくことはできますが、その度にストレスを溜めていき、やがては限界に達して「うつ」を発症します。

そうなると、役職が付いて責任が増えたことによるストレスだろうと判断され、「休養」を言い渡されますが、掘り下げていくと心の奥には人に対する恐れがあり、更に掘り下げると小学生の頃のいじめ体験が出てくるのです。

まさか役職が付くような年齢になって、小学生の頃のいじめ体験に向き合うことになるとは、ご本人も夢にも思わなかったようですが、

ずっと長い間、人間関係の中で感じていた恐れや緊張を持続させ、人生を汚染していたのは、他でもないこのいじめ体験だったのです。

(いじめと同じ症状を生み出すものとして、親や先生からの激しすぎる叱責や体罰などもあります。例としては少年野球のコーチの激しい叱責など)

このように、いじめ後遺症は本人でさえ自覚されず、それが自分の性格なんだと納得してしまっているケースが多いのです。それが「うつ」などの病気になって初めて明るみに出されて、注目されることとなります。

【いじめ後遺症は克服できるのか?】

それでは、いじめ後遺症はどのように改善することができるのでしょうか? 

話を聞いてもらうような一般的な心理カウンセリングでは、気持ちを理解されてその時は楽になるかもしれませんが、人に対する恐怖反応そのものの改善は望めません。

最近の心理療法の主流となりつつある認知行動療法なども、正直な所あまり効果はありません。(あるいは回数がかかりすぎます)

自分の感じ方や考えを書き出して、それを適切な考え方に書きなおしていくのが認知行動療法ですが、残念ながらいじめのような本能的なダメージに対して、考え方のレベルで変化を加えようとしても付け焼き刃で手に負えないのです。

ではどうすれば良いのでしょうか? 

私のセラピールームで様々な療法を試した結果、最も効果が出せているのはゲシュタルト療法という手法を使って再体験し直す手法です。知性や考え方のレベルではなく、身体のレベルでいじめに打ち勝つという感覚を刷り込んでいくのです。

その療法を施した後のクライアントは、人と向き合った時の抵抗感や恐れが減っていて驚かれます。

自分は強い。動物として強者だという感覚が無意識に備わり、人に対して怖気づかなったのですね。

強調しておきたいのは、いじめ体験がいくら古い過去のものであったとしても、今現在に悪い影響を及ぼしているということは、今現在からでもそれにアプローチして書き換えることが可能だということです。

様々な所で人に対する緊張反応を作り出し、人生を楽しめないものに汚染してしまういじめ後遺症。

あなたにも心当たりがあれば、決して諦めずに専門家にご相談くださいね。

楽に人と関わる喜びを知らないのは、なによりも勿体無いことですから。


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posted by さはら at 11:41| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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