20種類の療法でうつを治す
人気の、MSLうつ回復プログラムはこちら

2016年08月21日

原因不明のうつ症状の本当の原因

みなさん、こんにちは。カウンセラーの佐原です。

今日は、いつか書かなければ…と思いつつなかなか気が進まずに先延ばしになっていた、

「原因不明のうつ」の本当の原因について書きます。

ちょっとびっくりされるような内容を含むかもしれませんが、心理療法の現場で日常的に起こっていることです。

カウンセリングの当日にこんな話をするよりは、事前にちょっと知識を持っておいて頂いた方が良いと思って、書くことにしました。

柔らかい心で、読んで頂ければと思います。


前回、前々回と書いてきたように、

うつの原因はいくつかあり、それを見極めて対処していくと、人生が変わるくらいに大きな改善を起こすことができます。

それくらいに、今の心理療法は的確に原因から解消していくことができるようになっています。

ですが、そうなってくることで、逆に見えてくること。実感することがあります。

それは、的確に原因から働きかけているのに、なぜか良くならない人がいるという事実です。

あるいは、何割かのクライアントさんは、これといった原因が無いままにうつになっているということです。

産業トラウマもいじめ後遺症も無い。親子関係も良好で特に問題となるビリーフ(信念)も見つからない。

あるいは見つかったとしても、その原因の割には落ち込みや恐怖感が大きすぎる。

この人には一体何が起こっているのだろうか?

というケースが一定数あるのです。


こういったケースは病院では「大鬱」と呼ばれたり、遺伝的な問題だとされ、生涯に渡って薬を飲むことで対処していくことになります。

ですが、それではあまりに希望が無いので、何か解決の糸口が見えればと私のような民間の心理療法家のところに来られる方が多いわけです。

そして、最近ではこういった原因不明のうつも解消できるケースが増えてきました。

それは以下のような方法で解消されました。


・自分の上に流産で生まれてこなかった兄弟の存在があることを知って、その子の存在を自分の兄として家系に取り戻すセラピーをした。

それによって、自分が生きて幸せになって良いと思えるような、晴れやかな気分になり、生きる意欲が生まれ、長年の抑うつ感が消失した。


・自分のルーツが韓国にあることを親の代からずっと隠していたが、それを心理的に受け入れ、セラピーの中で韓国とのつながりを取り戻した。

それによって、自分が身体に入っていないようなフラフラした感覚が無くなって、身体の内側から力が湧いてきた。原因不明の不安定さやうつが消失した。

・戦争を体験した祖父の恐怖をセラピーで直視して、自分のものではない恐怖感を祖父に返した。

それによって原因不明だった世の中の怖さ、人の怖さ、社会不安障害が消失した。


・ひどい別れ方をした過去の恋人との関係性をセラピーで見直して、相手の心の痛みと自分の罪を直視した。

原因不明の不眠や胸のざわつきがなくなり、穏やかな心が取り戻された。

・過去に中絶したことをテーマにセラピーした。

原因不明だった不定愁訴や死にたい衝動が消失した。


などなど、他にもたくさんの種類がありますが、


これまでの心理の世界で原因と言われていた個人の感情や個人の歴史を超えたところに、うつの原因があることが分かってきたのです。

個人的無意識(私が生まれて現在までの出来事や、信念、未完了の感情)

に原因がない場合は

集合的無意識(家系が体験した事件やトラウマ、死別した人とのもつれなど)

を見ていくと、本当の原因が見えてきます。

そして、それを癒やすと、自分の心が自分のあるべき場所にあるような安定感を取り戻すことができます。

多くの場合はその後に、その歪みから生み出した個人的な心の傷も癒やす必要がありますが、

通常では不可能だった原因不明のうつの解消が可能になっています。


こういったケースも扱えると、とても深いレベルでの本質的な解決を期待できますので、

以下のリストに心当たりのある方は、カウンセリングに来られた際に一言お伝え下さい。


・家系の中に早くに亡くなった人がいる。

・家系に中絶や流産、死産などで亡くなった人がいる。あるいは自分が中絶や流産を経験した。

・隠し子など、家系の中に除外された人(心理的に無かったことにされた人)がいる。

・家系に自殺や事故死など唐突な死に方をした人がいる。

・祖父母に過酷な戦争経験をしている人がいる。

・自分の家系の存続のために被害を被った人がいる。犯罪の加害、先祖が海賊をしていたなど。

・家系の中の誰かの離婚や再婚、養子縁組など。

・過去の恋愛や婚姻関係において未完了を残している。

・親や先祖が他者を犠牲にして不当な利益を得た(奴隷制度、略奪、闇市など)

・国籍が日本ではない。

以上。

これらに当てはまるとして、それが本当に今のあなたの症状に影響しているのかどうかはもう少し深めて見る必要がありますが、(影響していないケースも多々あります)それを見極めて、必要であればセラピーで扱うことができます。

それは場合によっては自分だけではなく子供や孫、そして不思議な事に時には兄弟や両親など、家系全体に何かしらの良い変化を及ぼすことがあります。

不思議なことですが、私達の心というのは自分のものだけではなく互いに影響しあっているものなのです。

そのレベルから見てみると、これまで原因不明だとされたものの本当の原因が見えてくるかもしれません。


>>心理療法をご希望の方はこちらの公式ホームページを御覧ください
(ご予約が混み合っているため現在1ヶ月お待ちいただいております)

自宅で自分でセラピーをするには

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

posted by さはら at 10:06| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月17日

あなたのうつは産業トラウマかもしれない

みなさん、こんにちは。心理療法家の佐原です。

話を聞くだけのカウンセリングではなく、実際に心身に変化を起こすための心理療法を施して、症状の解消を導いています。

うつ専門のこのブログは久しぶりの更新になります。

(無駄な情報を増やすことで、本当に有益な情報が埋もれてしまわないように、更新は必要最小限にしています)


今日は特に働く男性に多い、うつの特徴的な症状と回復のイメージをシェアしたいと思っています。

30代40代の働き盛りの男性に多いのですが、このような特徴のある症状を訴える方がいらっしゃいます。


・喉の辺りが詰まって声が出しにくい。

・会社に行くのが怖い。日曜の夕方になると憂鬱になる。

・踏ん張りが訊かなくて頑張ることができなくなってきた。

・仕事や責任を全て放り出して逃げ出したくなる。

・職場の周りの元気な社員の声などが怖く感じたり、音に敏感になっている。

・満員電車が怖い。

・睡眠障害(不眠や中途覚醒など)の傾向がある。


などなど。


特に対面でカウンセリングしていると、喉のあたりの詰まりがとても特徴的で一瞬で分かります。

ご本人さんは「朝起きられない…。」とか、「身体がだるくて仕事が進まない。」といったことを訴えていらっしゃいますが、

その喉の詰まりや震えるような声を聞いていると、本人さんの身体はまた違ったことを訴えているように感じます。

それは


「怖い。怖い。怖い。逃げたい。」

そう訴えています。


ですので、ご本人さんの主張は受け止めつつ、私達カウンセラーが探らなければならないのは、

いったい彼はどんな恐怖に晒されたのか?

という点です。


それを探っていくと、やはり思い当たる場面が出てきます。

失敗すると大問題になるようなプロジェクトに携わっていて、大きな責任を背負って時折、肝が冷えるような恐怖を感じながら頑張ってきたと言います。

これではっきりしました。

彼の心身に現われている症状は「うつ」というよりも、恐怖に晒され続けたことによる「トラウマ」なのです。


【仕事によるトラウマ】


トラウマというと一般に、暴力や事故などのショックを受けた時に起こる反応だと思われがちです。

確かにその通りで、事故の衝撃が癒やされずに身体に残った状態がトラウマです。

では、特に事故や暴力などの怖い出来事も無いのに、トラウマになることがあるのでしょうか?

そこが盲点になっています。

例えば想像してみてください。


・夜に歓楽街で酔っぱらいの集団に絡まれて殴られた。


こういったケースは怖いですし、殴られた衝撃は残りますね。これだと非常に分かりやすい。


では、この殴られる場面と次のような場面と比べると、どちらが怖いでしょうか?


・課長である自分の課のミスによって会社に数億の損失が出るかもしれない。


・大手銀行のシステムを4月1日で一新するためにプログラムを組んでいる。もしミスや障害が出たら新聞に載るようなレベルかもしれないし、その損失や社会的影響の大きさははかり知れない。


・空港の管制官をしているが英語で飛び交う情報をキャッチしなければならない。もしミスがあったらどうなるのか、その影響の大きさは想像を超えている。


いかがですか?

先の、酔っぱらいに殴られるケースと比べてどちらの方が恐ろしいでしょうか?

多くの方は後の3つのケースの方が怖いと感じるのではないでしょうか。


ポイントは、酔っぱらいに殴られるケースと違って後の3つは、

どれほど大きな影響が出るのか、自分の想像を超えている点です。

恐怖というものは想像力の中に宿ります。

更に言うと、自分の想像の限界を超えた何かがあると思う時、恐怖は最も力を持つのです。


酔っぱらいに殴られても事故に会っても、それはもう想像の入り込む余地の無い、単なる出来事です。

だから、身体は出来事を過去として完了させ、今の癒やしに集中できます。


でも、先の3つのケースなど、本当の「最悪」がどれほどのものか測ることができないので、想像がどんどん膨らんでいき、重圧としてのしかかってきます。


特に「人に迷惑をかけたくない」という思いの強い真面目な方にとって、

自分のミスでどれほどの人に迷惑をかけるのかと考えると、それは震えが止まらないほど大きな恐怖なのです。


余裕の無い職場で、周りの皆も捌き切れない仕事量を殺気立ってこなしている時に、自分のミスで皆の仕事を増やしてしまったら…。

そう思うと恐ろしいものがあります。

彼らはその時のことをこう表現します。


「死んだ方がよほど楽だと思いました」


ミスをして多くの人に迷惑をかけることの恐怖は、自分の死の恐怖よりも大きいのです。


言い方を変えるとこうなります。


『この時代の仕事は、死を超えるほどの恐怖と直面するリスクがある。』


私はこの時代の仕事によって受ける巨大すぎる恐怖。それによって発症する心身症状を『産業トラウマ』と呼んでいます。

「うつ」として扱っていく中では解消されなかったものが、「トラウマ」として扱っていくことで、症状が消えていきます。


そして、この症状の本質的な解消には、更にその先があります。

それは

その恐怖を乗り越えられる人もいる中で、なぜあなたはトラウマ化したのだろうか?

と掘り下げていくと見えてきます。


心理的責任を負い安い傾向だったり、元々持っている自己重要感の低さだったりします。

つまり、解決のイメージはこうなります。

まず最初に身体にの残った恐怖(トラウマエネルギー)を解消して、トラウマ処理をする。

 ↓ ↓ ↓

ダメージを受けやすい心理的傾向を解消するための心理療法を施す。



これが大きな流れで、そのプロセスの中に、

心身を休めるための休息や

運動療法や、

栄養療法、

現実的な環境改善、必

要であれば薬物の投与などが、補助的に入ってきます。

ですが、一般的なうつ治療はその補助的なことだけで本質が抜けているために、治療に何年もかかりかつ再発のリスクを残してしまうのです。


以上です。

トラウマ処理→心理的傾向の変化。

これを本質的なうつ解消(実際には産業トラウマの解消)のイメージとして持っていていただければと思います。


>>心理療法をご希望の方はこちらの公式ホームページを御覧ください
(ご予約が混み合っているため現在1ヶ月お待ちいただいております)

自宅で自分でセラピーをするには

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

posted by さはら at 14:40| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月28日

うつ回復のカギは警戒プログラムをOFFにすること

みなさん、こんにちは。

今日はうつからの回復期間を大幅に短縮する方法をお伝えします。

例えばうつにはこんな症状があります。

・夜に眠ろうとしても眠れない。

・休んでいるのにうつの原因になった出来事ばかりを繰り返し考えてしまう。

・やっと眠れたと思ったらうつの原因の出来事が夢に出てくる。

・外出すると周りの人に意識が行って、人が怖いと感じる。


これらは典型的なうつ症状ですね。病院に行くと抗鬱薬を出されて休養するように言われます。

しかし現実は、休養してもなかなか夜は眠れませんし、嫌な記憶が頭から離れません。

「このままでは治っていく気がしない…」とご本人も直感でそう感じるようです。「もっと他に何か方法があるのではないか…?」と。

そして、それはまったくその通りなのです。

【「うつ」という見方を手放してみる】

先に見た症状に対して「うつ」とレッテルを貼ってしまうと、そのような病気が存在しているかのように思えて、実際に起こっていることが見えなくなってしまいます。

私はクライアントさんが病院で「うつ」と診断されていようが「強迫性障害」と診断されていようが、一旦はそのレッテルを手放して、その人に起こった出来事と反応を丁寧に見るようにしています。

すると、そこに起こっているのは「うつ」という病ではなく、人間の正常な反応だということが見えてきます。

先にあげた症状もそうです。

眠れないという症状も、嫌な記憶を忘れられないことも、人が怖いことも全て、身体が自分の安全を守るための「警戒プログラム」を発動している状態、つまり人間にとって正常な、「機能」なのです。

人間の身体はそのようなプログラムを備えているのです。

外敵から襲われて強いストレスがかかった瞬間に、身体は一時的に心拍数を上げ、筋肉に血液を送り込み、敵と戦える(あるいは逃げられる)状態を作り出します。

その際に頭で考えていたら反応が遅れて敵に襲われてしまうため、脳の血液は最低限に抑えられ頭の中は真っ白になり、その分、筋肉に力が入ります。

そしてそのプログラムが発動している間は、身体は眠ろうとしません。

眠っている間は敵に襲われるリスクが高いからです。

仮に眠っても原因となった出来事が夢に出てきます。

「敵に警戒せよ!危険だ!」と訴えているのです。

外に出ても周りの人ばかりに気が行ってヘトヘトになります。

「近くに敵がいるかもしれないぞ!」と自動的に神経を研ぎ澄ませてくれているのです。

つまり、これらの症状は「うつ」という病ではなく、危険な環境で生き抜くための警戒プログラムなのです。

ですから、この状態になった時にまず必要なのは、休養を取ることではなく、ポジティブ思考を身につけることでもなく、警戒プログラムをOFFにしてあげることなのです。

そして、OFFにした後はしっかりと休養を取り、必要であれば薬に頼れば良いわけです。

プログラムが発動している間は、いくら休もうと思っても身体は敵を警戒しているので、神経は過敏で筋肉はこわばり、非常に疲れます。

いくら家でゆっくりしても休めた気がしないのはそのためです。

しっかりとプログラムをOFFにしてから休むことで、うつ回復への期間を大幅に短くすることができます。

では、どうすればオフにできるのでしょうか?

ここが私たち心理療法家がサポートしている部分ですが、心理療法の中で、イメージや身体を使って原因となった出来事に対処するのです。

人によって敵は様々ですが、しっかりと敵に勝った(あるいは逃げ切った、もしくは対処した)と身体に理解させるのです。

戦いは終わったのだと身体が理解すると(理性で理解するのではない)ようやく警戒プログラムは解除され、深い眠りにつけるようになります。

考えすぎは治まります。

こうしてようやく自然治癒力が発揮され、身体の正常な回復プロセスが動き出します。

休養してるけど、回復していってる気がしないぞ…という方はもしかしたら警戒プログラムが発動していないかを疑ってみてください。

>>心理療法をご希望の方はこちらの公式ホームページを御覧ください
(ご予約が混み合っているため現在1ヶ月お待ちいただいております)

自宅で自分でセラピーをするには

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

posted by さはら at 19:54| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月24日

いじめ後遺症をいかに克服するか

みなさん。こんにちは。

今日は、うつの根本原因になっている「いじめ後遺症」についてお話します。

うつを改善するための様々な心理療法を行ってきましたが、うつの原因になったのはストレスをためやすい性格にあることがほとんどです。

・人にものを頼めず、自分で仕事を抱え込んでしまう。

・男性上司やある特定の人が怖いと感じて能力が発揮できない。

・ミスを極端に怖がって気を張りすぎて疲れてしまう。

・人に上手く馴染めす、飲み会でストレス解消どころか、気を使って余計に疲れてしまう。


などなど。

そういった性格で仕事をしていると、ストレスを溜めやすく、「うつ」になるリスクが格段に高まります。

ですので、うつ症状を改善するだけではなく、二度と再発しないためにも、そして機嫌よく仕事をして行くためにも、根本原因である性格を改善したいと希望される方が多くいらっしゃいます。

性格改善こそがうつの根本解決だと。

そこを改善しないことにはうつ症状が治ったとしても、また日々の仕事に苦しみ、ストレスを溜めて再発するのは時間の問題だと。うつで苦しんでらっしゃる方の多くがそう感じておられるようです。

そこで私のような心理療法家は、その性格を作ってる原因にアプローチしていくことになります。

人に何かを頼もうとすると胸の辺りに出てくるどんよりとした恐れは何なのか?

ミスしてもいいや!と思ってみると身体を硬直させるその感覚は何と言っているのか?

そして、その感覚を最初に感じたのはいつ頃なのか?

どんな記憶が呼び覚まされてくるのか?

そうやって、身体の抵抗感にアクセスしながら記憶の中に入って行くと、子供の頃のいじめ体験に行き着くことが多いのです。

【いじめ後遺症が人生を汚染している】

私は心理療法家になる以前にトレーニングの一環として、自分の心の中を覗いては条件反射や心の傷を癒やすことに徹底的に取り組んでいた時期がありました。

その時に驚いたのは「いじめ」という程でもない、ほんの些細ないじわる程度でも随分と無意識は覚えていて、それによって人を怖れる反応を生み出していることでした。

些細な叱責やいじわるが「人は怖いもの」という信念を定着させ、身体を反応させているのです。

今では「いじめ後遺症」として少しずつ注目されて来ていますが、いじめを受けたことで、人間不信や自尊心の欠如、神経過敏、孤立化、社会不安障害などの反応パターンを持ってしまう方が非常に多いのです。

そしてそれは、その後にどんなに良い人間関係を体験できたとしても、反応として消えることはありません。残り続けるのです。

時間も解決してくれず、新しい成功体験によっても改善していかないのです。

いじめ恐怖症で人を恐れている人が頑張って努力して、適切なコミュニケーションを取れるようになるとどうなるかというと、

表面上は円滑に笑顔のコミュニケーションを取れるようになりますが、心の奥は恐れがいっぱいで家に帰ると疲れ果ててしまうようになります。

コミュニケーション能力は発達していながら、恐怖心は恐怖心として残り続けているのです。

ですので、持ち前の努力で会社に就職したり、それなりの役職につくことはできますが、その度にストレスを溜めていき、やがては限界に達して「うつ」を発症します。

そうなると、役職が付いて責任が増えたことによるストレスだろうと判断され、「休養」を言い渡されますが、掘り下げていくと心の奥には人に対する恐れがあり、更に掘り下げると小学生の頃のいじめ体験が出てくるのです。

まさか役職が付くような年齢になって、小学生の頃のいじめ体験に向き合うことになるとは、ご本人も夢にも思わなかったようですが、

ずっと長い間、人間関係の中で感じていた恐れや緊張を持続させ、人生を汚染していたのは、他でもないこのいじめ体験だったのです。

(いじめと同じ症状を生み出すものとして、親や先生からの激しすぎる叱責や体罰などもあります。例としては少年野球のコーチの激しい叱責など)

このように、いじめ後遺症は本人でさえ自覚されず、それが自分の性格なんだと納得してしまっているケースが多いのです。それが「うつ」などの病気になって初めて明るみに出されて、注目されることとなります。

【いじめ後遺症は克服できるのか?】

それでは、いじめ後遺症はどのように改善することができるのでしょうか? 

話を聞いてもらうような一般的な心理カウンセリングでは、気持ちを理解されてその時は楽になるかもしれませんが、人に対する恐怖反応そのものの改善は望めません。

最近の心理療法の主流となりつつある認知行動療法なども、正直な所あまり効果はありません。(あるいは回数がかかりすぎます)

自分の感じ方や考えを書き出して、それを適切な考え方に書きなおしていくのが認知行動療法ですが、残念ながらいじめのような本能的なダメージに対して、考え方のレベルで変化を加えようとしても付け焼き刃で手に負えないのです。

ではどうすれば良いのでしょうか? 

私のセラピールームで様々な療法を試した結果、最も効果が出せているのはゲシュタルト療法という手法を使って再体験し直す手法です。知性や考え方のレベルではなく、身体のレベルでいじめに打ち勝つという感覚を刷り込んでいくのです。

その療法を施した後のクライアントは、人と向き合った時の抵抗感や恐れが減っていて驚かれます。

自分は強い。動物として強者だという感覚が無意識に備わり、人に対して怖気づかなったのですね。

強調しておきたいのは、いじめ体験がいくら古い過去のものであったとしても、今現在に悪い影響を及ぼしているということは、今現在からでもそれにアプローチして書き換えることが可能だということです。

様々な所で人に対する緊張反応を作り出し、人生を楽しめないものに汚染してしまういじめ後遺症。

あなたにも心当たりがあれば、決して諦めずに専門家にご相談くださいね。

楽に人と関わる喜びを知らないのは、なによりも勿体無いことですから。


>>いじめ恐怖症を克服するセラピーはこちらの公式ホームページを御覧ください
(ご予約が混み合っているため現在1ヶ月お待ちいただいております)

自宅で自分でセラピーをするには

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら
posted by さはら at 11:41| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月22日

人それぞれに治癒の道がある

みなさん、こんにちは。

相変わらずカウンセリングで忙しい日々を過ごしております。

本当にご無沙汰しておりました。久しぶりの更新です。(うつの方は文字を読むこと自体も大きな負担ですので、あまり無駄な情報を増やしたくないのです。)

今日はまず本のお話しから始めます。

うつとは無関係なお話しに思えますが、うつの大切な問題に絡みますので、どうか最後までお読みください。

********

今日本屋で何気なく本棚を見ていると、『置かれた場所で咲きなさい』というタイトルに目が止まりました。

置かれた場所で.jpg

置かれた場所で咲きなさい

現在ノートルダム清心学園の理事長をされている渡辺 和子さんの著書です。

「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。」

と語る、本書の内容には、どんな状況をも受け入れて、そこで天分を全うしようとする人間の放つ敬虔さと美しさがあります。

そして生きるということに対する真理の響きのようなものを感じ取れます。

でも同じ本屋にはこんな本もありました。

ダメなら.jpg

ダメなら、さっさとやめなさい!

マーケティングの世界で有名なセス・ゴードンの著した本です。

アメリカのマーケター特有の威勢の良さを感じます。

先の『置かれた場所で咲きなさい』では、現状を受け入れてそこにとどまって掘り下げていくような生き方を説いていましたが、今度は、『ダメなら、さっさとやめなさい!』と来ました。

メッセージがまるで真逆ですね。

でも、内容紹介を読んでみると、次のような言葉には真理を感じます。

「勝ち組は何かを投げ出してばかりいる。悪びれずにすぐに投げ出す。そして、「これだ!」と思える「運命の谷」に出合ったら、その正しい目標のために、そこから這い上がろうと力を尽くす。それどころか、勝者になる人々は、いつも「運命の谷」を探してさえいる。」

私自身が様々な人を見てきた経験からも思います。成功者は意外に節操もなく投げ出しますし、変わり身が早いものです。

それにしても、これはいったいどういうことでしょうか?

やめるなと言われたり、やめろと言われたり。

相反するメッセージが、同じ書店に売られている。

ここにメッセージのもつ難しさがあります。

【コンテクスト=立ち位置を理解する】

メッセージというものがしっかりと機能するには、それを受け取る人の立ち位置を理解していることが大切です。

いつまでも自分に合った仕事を求めて会社を転々としている人には、『置かれた場所で咲きなさい』を読んで頂いて、同じ場所にとどまって、一見退屈に見える仕事を黙々と続けていくことで出てくるベテランの深みと人生の味わいを体験していただきたいと思います。

でも、業界的にも経営的にも可能性が先細っている会社にいつまでもしがみついて、自分の人生と身体を会社とともに破壊させようとしている方には、「ダメならさっさとやめなさい!」と言いたくなります。

つまり、その人の今いる立ち位置(コンテクスト)によって、必要なメッセージ(テクスト)が変わるということです。

例えば、相手を導きたい真理が名古屋にあるとすれば、東京にいる人には「西へ行け!」と言うでしょう。でも大阪にいる人には「東へ行け!」と言わねばなりません。

メッセージは真逆だけど、実は言っていることは同じなのです。

ですので、自分の立ち位置が分からずにメッセージを信じると、それは危険な偏見ともなりえます。

大阪にいる人が「西へ行け!」というメッセージを真に受けて、一生懸命前に進んで福岡にたどり着いてしまう。

これは本当によくあることです。

ですので、知の全体像を理解して(つまり日本地図を理解して)あなたの立ち位置を客観的に判断して、今のあなたにとって必要なメッセージと共に道案内してくれる誰かが必要なのです。

そして、それがカウンセラーやコンサルタントの仕事です。

私たちの仕事で大切なのはメッセージを与えること以上に、あなたの立ち位置を特定することにあります。

【あなたのうつはどっちへ進むべきか?】

ここで、ようやくうつのお話しです。

最近はテレビでも健康に関する様々な情報が飛び交っていますので、それを自分の立ち位置を顧みずに選んでいる人が本当い多いのです。

当カウンセリングルームに来られる方にも、うつ治療には大量の栄養が必要なのに、「現代人には朝食は必要ない。」といったメッセージを信仰して朝食を抜いていたり、

明らかに理不尽な抑圧をされていて会社のあり方を疑うべき状況なのに、「人生で起こる全ての出来事は自分の責任」というポジティブ・シンキングの本を真に受けて、我慢して努力を続けた結果、心を壊している方など。

自分の立ち位置に合わない情報を受け取って、状況を悪化させている方が非常に多い。

「現代人には朝食は必要ない。」も、「人生で起こるすべての出来事は自分の責任」という教えも、ある人にとってはとても重要なメッセージなのですが、ある人にとっては毒になります。

更に細かく見ると、同じうつ状態でも、その進行状況や原因によって伝えるべきメッセージや改善していくための方法は異なります。

ですので、闇雲に情報を求めて間違った方向に進むくらいなら、今のあなたの立ち位置を知るためだけでもいいので、カウンセリングをご利用ください。

今のあなたがどこにいて、どこに進めば治癒していくのか、その道筋は1回のカウンセリングでお伝えすることができます。

それ以後、カウンセリングを継続するのか、ご自分の努力で進んでいけるのか、それはまたその後のお話しです。

まずは今のあなたの立ち位置を明らかにしましょう。そして進むべき道をしっかりと見定めましょう。歩くのはそれからです。

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

>>うつ専用カウンセリングについてはこちら
posted by さはら at 10:37| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月11日

仕事が怖い、上司が怖いという症状について

みなさん、こんにちは。

師走に入り本格的に寒くなって来ました。そして慌ただしくなって来ました。

当カウセリングルームは12月29日まで営業しています。
今年中の予約可能なカウンセリング枠を発表しましたのでこちらをご覧ください。

medium_76444873_r2_c2_r2_c2.jpg

今回は仕事に行くのが怖い。電話が鳴るのが怖い。上司が怖いと感じる症状について、とても重要なことをお伝えしたいと思います。

病院で「うつ病」や「適応障害」「自律神経失調症」と診断されている人の非常に多くに当てはまるパターンがあります。

当カウンセリングルームに来られる人の多くが同じことを訴えます。

それはこんなパターンです。

うつで休職をして数カ月が経つと、休養と薬で症状が安定して来てた。家にいる時は気持ちも前向きになって来たので職場復帰をした。でも会社に行ってみると、

「上司が怖くて、意識してしまって仕事に集中できない。」

「周りの音に敏感になってる。」

「会社に行くことが怖い。」

などの反応が出て、自分の症状が治っていないことを痛感するのです。


そして、休養と薬でも治らなかったのだから、この先どうしていけば治るのか? 途方に暮れてしまいます。

【これはうつではない】

こういった症状まで病院では「うつ病」と診断されます。あるいは社会不安障害(SAD)と診断されることもあります。

でも、この症状は実は「トラウマ」なのです。

職場が過酷で仕事量も多くオーバーワーク気味で、かつ上司からの叱責も酷いような状態で仕事をしていると、いつかは限界を超えてしまってうつを発症し、会社に行けなくなります。

そして、しばらく休んで薬を飲んでいると気持ちの落ち込みや身体の重さなどの「うつ症状」は抜けていきます。

しかし、過酷な職場や怖い上司に対するトラウマ反応は抜けていないのです。

この「うつ症状」と「トラウマ反応」を分けて考えるという発想が一般的な精神科や心療内科には無いので、全てまとめて「うつ」としてしまいます。

そして薬で時間をかければなんとかなると説明されます。

しかし残念ながら、トラウマ反応というものは時間では解決しないと言われています。

何かしらの働きかけをする必要があるのです。

【うつ病患者の半数にはトラウマへの対処が必要】

当カウンセリングルームに来られるうつ病のクライアントのおおよそ半数の方は、多かれ少なかれトラウマ反応を起こしていて、トラウマの解消が必要という判断をしています。

そこで催眠療法を使ったり、イメージワークを使ったり、身体の経絡に働きかけたり、様々な方法を使って、身体が受けたトラウマ反応を解除していくのです。

「あんなに怖かった上司が特に怖いと感じなくなった。」

「仕事に行く事を考えただけで吐きそうだったのに、収まってきた。」

「電話が鳴るだけでドキッとしていたのに、仕事に集中できるようになってきた。」


こういう声が出てくるようになって、ようやく安心できるレベルまで改善してきたと判断します。

「うつ」と一言で片付けられるあなたの症状に、トラウマ反応が含まれていないかを意識してください。

そして、トラウマ的な反応があるようでしたら、時間では解決しにくいので、お近くの心理療法家にトラウマ解消を依頼してください。

的確にワークしていけば回復は十分に可能です。

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

>>うつ専用カウンセリングについてはこちら


posted by さはら at 19:59| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月24日

憂鬱をこじらせない

みなさん、こんにちは。すっかり秋らしくなってきましたね。

akisora.jpeg

10月の第2週までのスケジュールが出ましたので、ご確認ください。

秋になって、気分や気力が落ちてきた。あるいは憂鬱を感じているという声を聞くことが多くなってきました。

これには幾つかの原因がありますが、大きくは2つです。

(1)季節の変わり目のため、水面下では自律神経が冬に備えて変化の準備を進めている。そのためエネルギーがその準備に取られて、しばらくは眠くなったり気力や気分が低調なままになる。

(2)日照時間が減ったことで、夏ほど脳内の快楽物質が生成されず分泌もされなくなっているために夏と比較すると憂鬱に感じる。

どちらにしても、秋に起こる自然現象ですので、あまり悩まないことが大切です。

憂鬱になってもいいが、憂鬱をこじらせない。

その姿勢が重要です。

例えば、怪我をして足のスリ傷が痛んでいたとしましょう。

それは単なる怪我ですのでジンジンと痛みますが、それによって「なんでこんなに痛むんだろうか…。」「自分はなんてダメな人間なんだろ」と悩んだりはしませんね。

それは、スリ傷が原因の当然あるべき痛みだとわかっているからです。

それと同じで、秋に憂鬱が来ても、足のすり傷のように「あ〜憂鬱が来てるな〜秋だからなぁ。」というくらいに捉えて、それ以外に悩まないことです。何も考えないことです。

脳内物質や自律神経のサイクルとして現れる症状に、必要以上の意味を持たせない。

それが

憂鬱になってもいいが、憂鬱をこじらせない。

ということです。憂鬱を前提にして、この憂鬱な時期だからこそできる活動をペースを落として楽しみましょう。

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

>>うつ専用カウンセリングについてはこちら
posted by さはら at 17:08| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月16日

天職に向かう「うつ」という症状

みなさん。こんにちは。ご無沙汰しております。

夏が来ましたね。いかがお過ごしでしょうか。

私は相変わらずカウンセリングの日々です。

さて、今日は天職と「うつ」にまつわるお話しです。

うつ的な症状やモチベーションの低下で悩む人達をカウンセリングしていると、ある一定数の方は、通常のメンタルヘルスの分野よりもずっと深い次元に原因があると感じることがあります。

自分の頭の意識や考えとしては、進むべき方向も目標も定めているのに、自分のもっと奥深く、いわば魂とでも言うべき奥底がそっちじゃない、そっちじゃないと疼く(うずく)

それでも意識は今の仕事に目標を定めているし、責任もあるから進もうとするが、どうしてもエネルギーが出てこない。

自我の頑張りで無理やり進んでもしばらくするとまた揺り戻されるように、ヤル気がなくなったり身体が動かなくなる。

この状態で心療内科に行くと、うつ病と診断されますし、実際うつ的な症状が出ていますが、

しかし、そういった訴えで来られる方のうちの2割程度は、魂による強烈な人生の修正作用として、このうつ症状が出ているのです。

深い霊性を備えた心理療法家であるゲイ・ヘンドリックスは言っています。

「ペルソナ(社会的な仮面)の上に築いた人生は、魂によって破壊されることになる。」

実際に魂の疼きのような問題にさらされている方に多いのは、緻密に人生設計を立ててコツコツとキャリアを積み上げ、収入や社会的地位を得たにも関わらず、

自分の奥底がそれは違っていた。捨てたい。壊したいと感じているということです。

しかし、それではあまりに突飛な思いつきなので、今まで通りの人生にしがみつこうとします。

そうすると、魂は病気を創りだしたり、上司からのパワハラを創りだしたりして、環境を変えるように迫ります。その人が本来行くべき方向に進ませようとします。

今までのキャリアを捨てろと迫るのです。

「天職」は英語では「calling」と書きますが、それはまさに呼び出しのようなものです。頭でしっかりと考えて計算して作り込んだ人生設計があることなどお構いなしに、力強く呼び出されます。

その呼び出しを無視し続けると、魂からの呼び出しは時にトラブルや痛みや症状を伴うものとなるようです。

ただ、こういった魂からのcallingである天職や天命が誰にでもはっきりとあるとは限りません。

カウンセリングを通じて多くの人生の物語を紐解いてきて分かったのは、天命を持っていることで激しい痛みを伴った呼び出しに合う人もいれば、

天命を求めて自分探しのモラトリアムに長年ハマりながらも、いっこうに呼び出しのかからない人もいるということです。

それはどうやら最初から持って生まれたものであるらしく、はっきりとした天命の無い人は無い人で、人生にある程度の自由を許されているようです。

ですから、世の中に流布しているメッセージとして、

「天命や天職なんて夢みたいなこと言わずに、今ある仕事を一生懸命やりなさい!」というのはある人にとっては真実であり、適切なメッセージです。

また、逆に「いくら頑張ったとしても、いくら苦労を重ねたとしても、魂の声を無視していたのであれば、十分に生きたとは言えない。」というのも、ある人にとっては必要なメッセージなのです。

では、あなたはどうでしょうか?

以下のような質問を投げかけて、自分の心に沸き起こってくるものを感じてみてください。

・もしあなたが余命1年を宣告されたら。あと1年しか生きられないとしたら、それでも今の生活、今の仕事、今の人間関係を続けますか?

・今の流れを続けても、「私は十分に生きた!」とあなたの奥底は納得しますか?

・それとも、あなたの奥底は「そうじゃない!」と強烈に拒絶しますか?

・「本当はもっとこうあるべきだった」と思う、本当の姿はどんなものでしょうか?


こうやって質問を投げかけることで、潜在意識の奥底が動き出します。

答えが出てくるのはもっと先のことかもしれませんが、問い続けることが大切です。

このように「うつ病」という1つの症状をとっても、それは過労による脳のダメージなのか、幼少期の心の傷によるものなのか、あるいはもっと深い魂と人生の方向性に関わるものであるのか、本当に様々です。

ですので、改善するための方向を見出すのも、深い対話を通じて発見していく必要があります。

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

>>うつ専用カウンセリングについてはこちら


posted by さはら at 12:04| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月16日

薬で治る人、治らない人。

「もう何年も抗うつ剤を飲んできたのに、いっこうに良くなる気配がない。」

これは当カウンセリングルームに来られる大半の方が訴える言葉です。

そして時にはその後にこう続きます。

「抗うつ剤を飲んでも治らないのだから、私はうつではなくて別の病気なのではないかと思うんです。」

もし本当のうつであれば、抗うつ剤で完治するはずだ、と考えてらっしゃるのですね。

そう訴えるクライアント様に、私はまず「抗うつ剤はうつ症状を抑える薬であって、治す薬ではない。」というお話しをします。

過剰なストレスや、怒りや絶望感など、何か原因があって、その結果、脳内物質の分泌量が減って、抑うつ的な気分が発生します。

そういった症状に対して抗うつ剤は、ひとまず脳内物質を分泌する手伝いをするので、気分を上げて楽にしてくれます。

でも、だからといって自分が持っている本当の原因である「深い怒り」や「恐怖反応」が無くなったわけではないのです。

ストレスによって損傷した脳や神経系のダメージが取り除かれたわけでもありません。

それらにはやはり心理的、神経学的な働きかけをして癒していく必要があるわけです。

それをしないことで、うつが必要以上に長引いたり、再発を繰り返したりしてしまうことがあるわけです。

では、絶対に抗うつ剤だけでは治らないのか? というと、もちろんそんなことはありません。

【薬だけで治るケース】

うつと診断された人の40%前後の方は、抗うつ剤だけで完治していくと言われています。

それでは、薬だけで治っていく人にはどんな特徴があるのかというと、1つのモデルを使って説明すると次のようなケースがわかりやすいと思います。

Aさんは、会社での業績悪化によるリストラの恐れと将来の不安と闘いながら、なんとか日々のオーバーワークをこなしていました。

毎晩、帰宅は終電でストレスはいっぱい。

そんな中でなんとかギリギリやってきたにもかかわらず、結局はリストラに遭い、職を失い、失望感と将来への不安感に苛まされました。

そして、それと同じタイミングで、長年付き合った恋人に別れを告げらます。

それらがすべて重なったことでショックを受け、食欲もなくなり朝も起きられなくなり、数ヶ月の間、家で寝たきりでひきこもりのような状態になりました。

心配した家族は、心療内科を勧め、そこでうつと診断され抗うつ剤を服用するようになります。

1つの例としてあげましたが、こういったケースのうつの原因を上げますと、

オーバーワークによる【脳や神経へのダメージの蓄積】

リストラによる【自信喪失】【失望感】【将来への不安】

失恋による【悲しみ】【喪失感】

といったものが合わさっています。

こういったケースは、たまたま運悪く、過酷な状況が一気に押し寄せて、ストレス耐性の限界を超えた結果として、うつになっているので、

抗うつ剤で気分を上げながら、原因となった状況を1つ1つ取り除いていくと自然に良くなっていく場合があります。

具体的には

【脳や神経へのダメージの蓄積】→休養や散歩

【自信喪失】【失望感】→友人からの励ましや支えや話し合い。

【将来への不安】→就職活動をして新しい仕事を得る。

【悲しみ】【喪失感】→新しい出会いや、新しい恋。

といった具合に、問題をクリアしてよりよい現実を作っていくことで、うつの原因自体がなくなりますので、回復していくのです。

また、たまたま不幸な出来事が重なって起こっていますので、再度同じように不幸が重なることは考えにくいでしょうから、再発のリスクも少ないと思われます。

では残りの60%、つまり過半数以上を占める、薬で良くならないケースとはどんなものでしょうか?

【うつが薬で治らない5つのケース】

それにはおおよそ、以下のような原因が考えられます。

(1) 脳がダメージを受けてしまっている場合。

過労でのストレスの場合でも、初期段階では休養を取れば回復していけます。
人間の持つ自然治癒力で十分間に合うわけです。

でも、完全に燃え尽きてしまって、脳が損傷を受けてしまっている場合は薬や休養だけでの回復は困難になります。

運動療法、栄養療法、リハビリをしていかないことには、再度職場復帰できるようになることなく、逆に休みすぎで脳も体力も衰えて行くケースが多いのです。

(2) トラウマ化してしまっている場合。

例えば同じ過労であっても、職場のことを考えると胸がぎゅっと締め付けられたり、嫌な感覚が出てきてしまうという場合は、職場や仕事がトラウマになっていると疑ってみる必要があります。

トラウマ化していると、別の会社に就職活動をしようと思っても、スーツを来ている人を見たり、職場の雰囲気を感じただけで、気持ちが落ち込んだり、力が出なくなったりして、どうしても前に進めなくなってしまいます。

昔は働く自分に自信があったのに、まるで別人になったように怖気付いてしまう。

そういった症状はトラウマ化されてしまった典型的なケースです。

こういう場合に、気持ちや考え方の問題とされることが多いのですが、こういったトラウマ反応は、気持ちや考え方ではどうすることもできないくらい、原始的な反応です。

そして、トラウマの難しいところは、時間によって解消することが少ないという点です。

こういったケース。つまりトラウマ反応によって、うつ病と診断されているケースは非常に多いものです。

私の感覚では、うつが治らないと訴える方のほとんどは、トラウマ反応を持っています。

「うつと診断された人が持つトラウマ反応」はとても大きなテーマですので、また改めて記事にしたいと思います。


(3)感情の処理がうまくできていない場合。

先の例で言うと、失恋の喪失感や裏切りを感じた場合、その感情は身体の内蔵に強烈なエネルギーとして発生します。

そういった感情エネルギーを残していると、身体はダメージを受けて生命力を奪い、人生を前に進めようとする力を失ってしまいます。

でも、感情の解消の方法は、学校で習うわけではないので、誰しもなんとなくこれまでの経験で独自の方法で感情を解消しているわけです。

ですので、それができる人もいれば、できない人もいます。

出来る人は、悲しみを解消して次の恋人を見つけて、人生を進めていけますが、そうでない人は、悲しみにとらわれてダメージを受け続けて、いつまでも過去の感情にダメージを受けてしまいます。

こういった場合は、感情を解消する方法を学ぶ必要があるのです。

(4)思考パターンや性格から来る場合。

考え方や捉え方に癖がある場合は、どこの環境に行ってもいつも同じ反応が起こり、心にダメージを受けてしまいます。

例えば人が苦手で、どんな環境に入っても人間関係で疲れてしまう。

どの職場に行っても、仕事を断れなくてオーバーワークになっています。

といったケースです。

認知行動療法などを使って、思考パターンを変えて行くのもよいでしょうし、その思考の奥にはトラウマが隠れていますので、トラウマを癒すのも1つの手です。

ただ、それをしない限り、薬で治るものではありません。

(5)その他のケース。

例えば産後うつなど、ホルモンのバランスや栄養状態によってうつになっているケースです。

栄養療法や運動療法をしていかないと、薬だけでは変わりません。

それ以外にも、スピリチュアルな問題や、無意識が持っている人生上の不満がうつ症状を作っている場合など、いろんなケースが存在しています。

【本当の違いを知る】

ではもう一度、先のAさんのケースを振り返ってみましょう。

そうすると、実は同じケースで同じ原因だったとしても、薬で治る人と、治らない人が存在するというととがわかってきます。

うつを作った状況だけではなく、それによってどれだけのダメージを受けたのか? そしてそれを超える心のスキルがあるかどうかが重要なのです。

Aさんの例を使って、もう一度見てみましょう。

オーバーワークによる【脳や神経へのダメージの蓄積】

休養によって回復できるレベルの疲労なのか? 

物理的に脳が損傷しているダメージなのか?

リストラによる【自信喪失】【失望感】【将来への不安】

再出発しようとイメージした時に身体の拒絶反応は無いか?(トラウマ化していないか?)

現実に再就職できたかどうか?

会社や上司に対する恨みの感情を解消するスキルがあるか?

失恋による【悲しみ】【喪失感】

悲しみの感情を解消できそうか? 

失恋を良い学びとして捉え直して、過去にできそうか?

ネガティブな捉え方は、歪んだ考え方をしていないか?

新しい出会い、もしくは新しい恋人ができるか?


以上のように、同じ原因でうつを発症しても、さまざまな要素によって、薬で解決できる人もいれば、できない人もいるわけです。

その違いは、受けたダメージの深さと、環境改善力、そして心の癖や心のスキルなどによって生まれます。

これらをクリアできるようであれば、薬を飲んでしっかり休んで、少しずつ行動して行けば復活することができると思います。

しかし、それができていないと、症状が一時的に潜んでいるだけで、うつを発動するトリガーはそのまま存在しています。

ですので、また同じような状況になるとうつが再発してしまう可能性が高いわけです。

一説には80%と言われるほど、うつの再発率が高いのはその為です。

薬と休養だけの対策に限界を感じたら、根本的な原因から改善して行きましょう。

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

>>うつ専用カウンセリングについてはこちら

クリックして頂けるとうれしいです(^^)→押して頂けると、嬉しいです(^^)
ラベル:うつ
posted by さはら at 13:18| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月18日

繊細すぎて生きづらい人々

みなさま、ご無沙汰しております。

前回の更新が夏真っ盛りの8月、そしてその前は梅雨の6月。

そして今は気づけば10月…。なんか2ヶ月おきの更新になってしまってますね。反省です(-_-;)

aki.jpg

季節はすっかり秋になり、朝晩が寒くなってきましたが、

みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

私は相変わらず、カウンセリング漬けの毎日を送っております。

今日はそんな日々のカウンセリングの中で、1つの特徴あるケースをご紹介したいと思います。

相談に来られる方の中に、「自分の性格が敏感すぎて生きづらい。」ということを訴える方が一定数いらっしゃいます。

こういった生きづらさをお持ちの方は、5人に1人くらいの割合で存在していて、アメリカの心理学者エレイン・N.アーロン博士はその著書の中で、こういった人々をHSP(Highly Sensitive Person)と名づけました。

HSP(Highly Sensitive Person)
 つまり「過度に敏感過ぎる人」ということです。

繊細でまわりの物事を敏感に察知する能力があり、創造性や空想力も高いのですが、それが社会生活で裏目に出ると、打たれ弱さ、引っ込み思案、人見知り、となってしまい、生きづらさを感じてしまいます。

当カウンセリングルームに来られる方の中にもこの性質に悩まされている方は多く、あまりに生きづらさが続くと、この性質が原因で「うつ状態」になってらっしゃる方もいらっしゃいます。

HSPの特徴を知るには、自己診断テストをやってみるのが一番ですので、まずは以下の設問とご自分の特徴を照らしあわせてみてください。

あなたはいくつ当てはまりますか?

【HSP自己診断テスト】

1.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ

2.他人の気分に左右される

3.痛みにとても敏感である

4.忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
 
5.カフェインに敏感に反応する
  
6.明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい

7.豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい

8.騒音に悩まされやすい
  
9.美術や音楽に深く心動かされる
   
10.とても良心的である

11.すぐにびっくりする(仰天する)
 
12.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう

13.人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく (たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)

14.一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ

15.ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける

16.暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
     
17.あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
     
18.空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
   
19.生活に変化があると混乱する

20.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む

21.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している

22.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる

23.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた

以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。
しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正確です。
たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。

※ 引用 『ささいなことにもすぐに「動揺」していまうあなたへ。』 エレイン・N・アーロン 著 

いかがでしたでしょうか?

「これ、まさに私だ!」と感じた方も多いのではないでしょうか。

アメリカでも5人に1人は存在すると言われていますが、日本人にはもっと多いような気がしています。

それでは、自分がHSPだとわかったらどうすれば良いのでしょうか?

当カウンセリグルームでは、おおよそ以下の5つの方向で進めていくことで、HSPの性質を活かした幸せな生活を送るようになられます。

1 HSPが欠点ではなく、才能だということを理解する。

  自分の才能に気づかずに、自分をダメ人間だと思っているHSPが非常に多いのです。

2 過去の失敗体験をHSPという観点から再解釈しなおすことでトラウマを解消する。

  子供の頃にHSP特有の失敗体験があり、それによって今現在の自信を喪失させているケースが多くあります。

3 環境や生活スタイル、仕事のやり方をHSPの自分に合ったものにデザインし直せないか検討する。

  自分を変えることも大切ですが、外側の環境を自分に合わせていくことも大切です。

4 神経を鍛えるエクササイズで、過度の敏感さを解消する。

  HSPは性質なので完全に変えることは不可能だし、その必要もありませんが、様々なエクササイズによって、生きづらさを感じない程度に神経を鍛えることは可能です。

5 栄養療法によって過度な神経過敏を解消する。

  敏感な性格の人の血液には、ある特定の栄養素が足りていないというような特徴があります。それをサプリで補うことで、はっきりとした効果を感じる方が多いです。


以上のように、自分を理解して自分をどのように扱っていくか、という方向と、

自分を鍛えて変えて行くという、両方からアプローチをしていくわけです。

特に、鍛えるという方向はアーロン博士の著書や主張にはありませんが、私が臨床経験からは、かなりうまくいくと感じています。

「最近、くよくよしなくなった!!」と、自分の変化に驚かれる方が多いのです。


ものごころついた時から、どうも自分は人とは違うのではないか。

なんで自分はこんなに弱いのか。

自分にはこの時代は生きづらいのではないか。

そう感じてきた方は多いと思います。

でもそれを才能だとして受け止められたときに、新しい視界が広がり、自分の居るべき場所、能力を活かすべき場所が見えてきます。

そして、自分らしいオリジナルな人生を歩み始めます。

自分の性質や才能、そして人生の再解釈。

はじめてみませんか?

>>うつ回復自宅CDプログラムはこちら

>>うつ専用カウンセリングについてはこちら

クリックして頂けるとうれしいです(^^)→押して頂けると、嬉しいです(^^)
posted by さはら at 08:30| Comment(0) | うつ対策コラム集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
クリックありがとう(^^)人気ブログランキングへ
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。